「常に明るく」は間違っている? 精神科医・樺沢紫苑さんが語る“究極のポジティブ思考”とは
忙しい毎日で、会社と家の往復ばかり。もう少しインプットしたいけど、スマホを見るとついSNSやゲームでダラダラ時間を溶かしてしまう……。 [ポッドキャスト]精神科医が教える「常にポジティブ」でいることの意外な弊害 ビジネスパーソンのみなさんが「定時までに帰れること」をサポートすべく、業務効率化やキャリアアップに役立つ新刊ビジネス書の著者をお招きして、今日からお仕事にちょっと役立つノウハウやTipsをインタビュー。ポッドキャスト番組「定時までに帰れるラジオ」(https://open.spotify.com/episode/23tTcMU5aWLpc7cE1XSaEX)の一部をダイジェスト版でお送りします。 ゲストは『人生うまくいく人の感情リセット術』(三笠書房出版)の著者・樺沢紫苑さんです。
---------- 樺沢紫苑(かばさわ・しおん) 精神科医、作家。1965年北海道生まれ。91年、札幌医科大学医学部卒。 「情報発信によるメンタル疾患の予防」をビジョンとし、毎日更新のYouTubeチャンネル(登録者数約50万人)やSNS、メールマガジンなどで日々発信している。『精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方』『学びを結果に変えるアウトプット大全』など著書は40冊以上、累計260万部。 ----------
「私ってダメなの、それも私なの」が究極のポジティブ
野上:3回目の今日は「人生をネガティブからポジティブに」というテーマでお送りしたいと思います。ネガティブな感情は誰もが抱くことだと思うんですが、これにはどんな悪影響があるのでしょうか? 樺沢:ネガティブな気持ちや失敗したことにずっと注目してそればかり考えていると、気分が鬱々としてきます。そして自分の失敗体験なんかを繰り返し思い出したり話したりすることによって自己肯定感が下がっていきますね。「なんて自分はダメなんだろう」、「なんで自分はできないんだろう」。 その結果、失敗するとまた自信をなくしてまた自己肯定感を下げる。「もう挑戦したくない」と、坂を転げ落ちるように、マイナスの方向に向かってしまいます。