ダイハツが全車種の出荷停止 国交省、21日に立ち入り検査
ダイハツ工業が車両の安全性を確認する試験で不正をしていた問題で、品質不正の対象車種が従来の6車種からほぼ全車種に拡大することが20日、分かった。国内外すべての車種の出荷を停止する。ダイハツは不正に関する第三者委員会からの調査報告書を受領し、国土交通省に報告した。午後に記者会見する。 【写真】トヨタ、「ライズ」注文取り消し 製造元のダイハツ不正で
ダイハツの不正を調査した第三者委員会は、新たに174の不正行為を認定したと発表。一番古い不正は1989年だった。国交省はダイハツに21日、立ち入り検査する。 トヨタは20日、ダイハツが生産する「ルーミー」や「プロボックス」といったトヨタブランドの車の出荷を停止すると発表した。 ダイハツはトヨタ自動車の完全子会社で、アジア市場戦略でも貢献が大きい。 ダイハツは4月、トヨタのブランドで販売する「トヨタ ヤリスエイティブ」など4車種で不正があったと発表。外部の専門家で構成する第三者委を設置し、原因の究明や再発防止策の提言を依頼した。その後、国内で販売する2車種でも衝突試験に関する認証手続きに不正があったと発表した。