最優秀賞の古西さんの作品「幻想夢」

鴨川市のNPO法人大山千枚田保存会は、第23回大山千枚田写真コンテストの入賞作品31点を決定した。最優秀賞には、君津市の古西正徳さんの作品が選ばれた。 約3・2ヘクタールの急傾斜地に、大小375枚の棚田が広がる大山千枚田。棚田オーナー制度をはじめ、さまざまな形で棚田の保全活動に取り組んでいる同保存会では、四季折々の大山千枚田の写真でカレンダーを作り、魅力を発信しようと、毎年コンテストを開催している。 今年は、34人から94点の応募があり、日本写真作家協会員の水田稔さんらによる審査の結果、各賞が決まった。 古西さんの作品「幻想夢」は、冬の早朝の風景を収めた一枚。「水仙の花を前景に凍（い）てつく田んぼ、光るLED、遠景の朝もや、そしてうっすらあかね色に染まる空。そのすべてがうまく調和して冬の大山千枚田を格調高く表現している。けむる朝もやと明け行く空へと続くグラデーションの美しさは、クリスタルプリントならではの表現」と講評された。 今年は18歳以下の部門も設けられ、長狭高2年の小滝理紗さんの作品が入賞した。 入賞作品は、8日まで、棚田倶楽部（火曜休館）で展示。最優秀賞、優秀賞、入選の作品は、同会が作製する来年のオリジナルカレンダーに使用される。 その他の受賞者は次のとおり。＝敬称略 ▽優秀賞＝藤岡由佳、武川哲人 ▽入選＝平林真樹、金木あつ子、鎌田哲男、吉野正浩、上松稔和、野間清治、斉藤一彦、井上久雄、大山澄夫、水島利實 ▽佳作＝吉田幸江、藤岡由佳、田所榮子、才野哲之、野間芳子、山口貴広、川名正夫、井上久雄、髙橋了介、中村裕隆、水島利實、平林真樹、鎌田哲男、井上春代、古西正徳、川瀬進三、山口正明