覇権奪回の正念場は仙台、大阪での6戦 連敗ストップを早々と予感させた初回の先制攻撃と数々のデータ
【名物記者コラム/#好球筆打】 ◆楽天1―4ソフトバンク(10日、楽天モバイルパーク) 最高の先制攻撃だった。初回、2番今宮の四球を起点に3番栗原、5番近藤の適時打で2点を先制。相手先発の新人古謝には3戦3敗と分が悪かっただけに、満点に近い試合の入りとなった。 ■甲斐がKZさんと再開【写真】 加えて過去のデータが早々に勝利を予感させた。ここまで今季初回に得点すると、24勝7敗2分けと7割台後半の勝率を誇った。初回の複数得点となると、14勝3敗1分けで8割台まで跳ね上がる。初回の得点はそれだけ重要ということだ。 さらに、先制した試合は57勝14敗と超が付くほどの「先行逃げ切り型」だ。要するに主導権を握れば高確率で勝つ。それを示すように5回は4番山川の31号2ランで突き放し、勝利につなげた。各項目の勝率がさらに上がったのは言うまでもない。 仙台、大阪を転戦する今6戦は覇権奪回への正念場になるとみている。敵の本拠地ではいずれも3連敗中と分が悪い中で迎える戦いだったからだが、まずは仙台での連敗を止めた。仙台最終戦の11日も勝ち、大阪入りしたい。 ブルペンに目を移すと、故障者の続出で経験の浅い投手編成という現状だけに、今後は打線の奮起が勝敗の鍵を握るだろう。「相手のあることだから簡単にはいかないけど、やれることをしっかりやりたい」。村上打撃コーチもチーム状況を把握しており、最後のむち入れに気合十分だ。 (石田泰隆) 【#OTTOホークス情報】 【おすすめ記事 内外野をこなせる貴重なガッツマン復活】 腰痛のため7月にファーム調整となったガッツマンが2軍戦に復帰。1軍再昇格、ポストシーズンに向けいきなり大活躍した。 ▼内外野をこなせる貴重なガッツマン復活は下記関連リンクから▼
西日本新聞社