台湾、台風上陸を前に休校休業 46人負傷・1万人避難
[高雄(台湾) 2日 ロイター] - 台風18号(クラトン)が接近している台湾では2日、学校が休校となり、企業活動や金融市場の取引が休止した。主に南部と東部で1万人以上が避難している。 台湾中央気象署によると、台風18号は3日未明に南部の高雄市と台南市に上陸し、その後、台北市に向け北東方向に進む見込み。勢力は弱まったが、強い風と雨が予想されている。 高雄市当局は、今回の台風は同市で37人が死亡し甚大な被害をもたらした1977年の台風4号(テルマ)級だとし、住民に海岸や山、川の近くに行かないよう呼びかけた。 空の便は国内線246便と国際線246便が欠航となった。 国防部によると、災害対応のため軍3万8000人以上が待機している。 消防当局によると、東部の台東県などで46人の負傷者が出ており、中部の雲林県で1人が行方不明となっている。 南北を走る高速鉄道(台湾新幹線)は運行を続けているが、運行本数を減らしている。 台南市に製造拠点を持つ台湾積体電路製造(TSMC)は1日、工場の操業に大きな影響は出ないとの見通しを示している。