マイコン制御の学習成果披露 第14回ロボット大会 飯田OIDE長姫高校 電気電子工学科【長野県】
長野県飯田OIDE長姫高校(宮澤直哉校長)の電気電子工学科3年生40人は22日、ロボット製作・制御の学習の集大成としてライントレースロボット大会を開いた。2年生や保護者が見守る中、調整を重ねたロボットを走行させて技術を競った。 ライントレースロボットは自律移動型ロボットで、PWM制御という技術でコースの白線を3つのセンサーで読み取り、反応に応じて左右のモーター(タイヤ)の動かし方を制御する。ジグザグや交差など多種多様なコースを走行する。 同科は1年次にロボットへ搭載する充電式電池の電源装置やマイコンボードを自作。2年次にはライントレースロボットの車体製作とマイコンプログラミングに専門教育の一環として取り組み、センサーで取得した情報をデータ処理してモーターを制御する方法を学んだ。 大会は今年で14回目。学習成果の発表の場で、企画運営も生徒自身が手掛けた。2年の時に見学した際の課題や改善点を検討し、運営に生かした。 予選では各生徒が2回ずつコースを走行し、合計タイムの上位8人が決勝に進出。決勝はトーナメント方式で順位を競った。 大会実行委員長の生徒は「この大会を目標に1年次から実習でさまざまなことを学び、ものづくりの難しさや面白さを感じながらロボット製作に取り組んできた」と振り返り、観覧者に向けて「同じ材料から選手の腕によって作り出された40台のロボットに個性と魂を感じてくれたらうれしい」と話していた。