倉科カナ、朝ドラの清純な役から一転して悪女に! 転機になった『ウェルかめ』主演後の作品「見てくださった方もびっくりしたみたい」
デビュー以来、さまざまなドラマ、映画、舞台で活躍している倉科カナさん。デビューから18年。出演した作品はあまりに多く、それぞれでさまざまな演技を見せ、ファンを魅了してきた。30代後半という年齢を迎え、俳優としてますますの活躍を続ける倉科さんのCHANGEを聞いてみた。【第1回/全4回】 ■【画像】「見てくださった方もびっくりしたみたい」と話す、転機となった作品の倉科カナ 撮影中、倉科カナさんはこちらがハッとするような笑顔を見せたかと思えば、胸がギュッとなってしまうような切ない表情を見せる。まさに変幻自在、見る人を一瞬で引き込む、俳優の力だ。そんな現在の倉科さんに至るまでの、紆余曲折を聞いてみた。 高校生当時、倉科さんは、現在も所属するソニー・ミュージックアーティスツのオーディションに自ら応募し、デビューを果たす。しかしその動機は、よく聞く「芸能界に憧れて」というものとはちょっと違っていた。 「そのころは、必要があってアルバイトを3つかけ持ちしていて、でも、すごくキツイという感じはありませんでした。私は我慢強いというか、限界を感じるのがみなさんより遅いんです。当時も淡々とアルバイトをしていたんですが、あるとき急につまらなく感じて、“もう疲れた!”って、環境を変えようと芸能界に挑戦しました」 オーディションには一度、落選をしたものの、敗者復活を経てデビュー。劇的な流れだが、実際にはけっこう淡々としていたようだ。 「どうしても芸能界に入りたいというわけではなく、まだ見たことのない世界に行ってみたい、その選択肢のうちのひとつが芸能界だったんです。最初に落ちたときも、“そうか、落ちたか”ぐらいで、合格したときも“いまから初めて東京に行くんだ”とか、そういう感じでした」
デビューから3年でNHK連続テレビ小説『ウェルかめ』ヒロインに抜てき
デビュー後、倉科さんはグラビアでの活動を経て俳優業へと進む。そしてデビューから3年後、オーディションを受け、NHKの連続テレビ小説『ウェルかめ』のヒロインに選ばれる。まさに順風満帆だったのだが……。 「オーディションは何度か受けて、残り数人のところまでいったり悔しい思いはしていたので、ヒロインに選ばれたときは、こんな人数から選んでくださったんだって、すごくうれしかったです。ただ、実際にやってみるととても大変で、そのころの記憶もあまりないんです」 10か月におよぶ収録。若い身で座長を務めるという重責。朝ドラヒロインが過酷であることは、想像できる。倉科さんは当時のことを、考え考え、語ってくれた。 「グラビアから始まって、少しお芝居をやらせていただいている中で、まだ右も左もわからなくて、なにが正解かなにが間違っているのかわからない状態でした。だから、本当に難しかったですね。撮影するシーン数も多いので、台本をたくさん抱えて、覚えては出して覚えては出しての繰り返しでした。監督も回を重ねると変わるので、そのたびにコミュニケーションも変わりますし。 私の事務所は当時、先輩の俳優がいなかったので、困ったときに同じ境遇の相談ができなかったんです。会社の方たちも俳優のマネジメントは初めてだったので、お互いにどうしたらいいんだろうねって、話しながらやっていた感じですね」
【関連記事】
- ■【続きはコチラ】倉科カナ、唯一無二の軌跡を歩み続ける「新たな道を探っていけるのはすごく冒険的で挑戦的で、私は好き」今後の自身についても期待感にじませる
- ■【いま読まれています】アレン様がテレビ出演を達成した、番組宛て直筆の手紙「“イケるかもしれない”っていう自信が浮かんだの」
- ■【いま読まれています】ライオネス飛鳥「会社から“おまえは強いけれど、面白くない”と」「長与千種というレスラーと融合して問題が解決できた」クラッシュギャルズ誕生秘話
- ■山田杏奈、ひとり暮らしを始めたときに芽生えた責任感「両親は自分よりも先にいなくなるし、ちゃんと貯金をしなきゃいけない。税金も払って、選挙にも行って」
- 山田杏奈が間近で見た横浜流星の『正体』主演たる貫禄「ものすごくストイック。必死にもがいている姿を感じていた」