長崎県内の景気について日銀長崎支店は、「緩やかに回復している」と16カ月連続で判断を据え置きました。 日銀長崎支店が今月公表した県内の金融経済概況によりますと、景気を判断する7つの項目のうち、「観光」について、先月の「回復が続いている」から「増加している」へ1年8か月ぶりに判断を引き上げました。団体旅行客やインバウンド客の増加でことし8月の県内の主なホテル・旅館の宿泊者数や観光施設の入場者数が前年を上回ったことが判断引き上げにつながりました。その他「個人消費」や「住宅投資」「生産」など6項目については先月から判断に変化はなく、県内全体の景気は「緩やかに回復している」と16カ月連続で判断を据え置きました。 先行きについて、日銀長崎支店は、企業の人手不足感の強まりや物価上昇による影響などを注視していく必要があるとしています。