初日から豊漁 愛好者ら笑顔 支笏湖でヒメマス釣り解禁
千歳市の支笏湖で1日、初夏の訪れを告げるヒメマス(チップ)釣りが解禁された。初日は風も波も穏やかな釣り日和で、解禁時刻の午前3時から動力船が次々と出発。昨季は3年ぶりに豊漁だったが、今年も初日は想定以上の釣果の様子で、湖上に満足げな表情が広がった。 地元の官民連携組織・支笏湖ヒメマス釣魚対策協議会(事務局・千歳市)によると、初日の出船数(午前6時まで)は前年同期比59隻増の167隻。今年の初日は土曜日となったのに加え、昨季の釣果が約12万4000匹と3年ぶりに10万匹超となった豊漁を受けて、釣り人たちが大幅に増えた。 何本ものさおを取り付けた船が湖を漂い、釣り人たちは思い思いにさおや仕掛け、餌に工夫を凝らし、銀色の魚体を狙った。チップ釣り歴約20年になる札幌市の新屋保さん(77)は約100匹を釣り上げ「いつもは30匹ほどなので、指折りの結果。しかも形がよい」とご満悦だった。 支笏湖漁業協同組合の佐藤晴一事務局長(66)は「湖全体でよく釣れている。今年も豊漁が期待できそう」と声を弾ませた。常連で平均50~60匹、大きさは25~26センチが中心という。 漁期は8月31日まで。遊漁券の購入が必要で、時間や解禁区域などの制限がある。
苫小牧民報