「今までずっと一緒にやってきたんで、思い入れもある」

恩師の更迭について心中を明かした菅原。写真：梅月智史（サッカーダイジェスト写真部／現地特派）

　さぞ驚いたことだろう。 　アジアカップを戦っている日本代表のDF菅原由勢が所属するAZのパスカル・ヤンセン監督が１月17日に解任された。 【PHOTO】カタールで開催中のアジアカップを盛り上げる各国サポーターを特集！ 「ぶっちゃけ、たぶん皆さんと一緒のタイミングで知ったというか、僕もSNSで突然監督が解任されたって知ったんで、チームマネージャーに確認した」 　１月18日、イラク戦の前日練習の後に取材に応じた菅原は、苦笑をしながら更迭を知った時の状況を説明。恩師への思いを語っている。 「僕は彼がまだコーチ時代から４年半、今までずっと一緒にやってきたんで、思い入れもあるし、ここまで成長させてくれたのも彼のおかげでもあるので、難しい感情になった。ましてや僕が代表でいないタイミングっていうのもある。もちろん考えるべきものはありますけど、今はアジアカップに集中したいなと思います」 　アシスタントコーチだったマールテン・マルテンスが監督に昇格し、新体制が発足したなか、「もちろん立ち上げにいないっていうのは、どれだけ選手にとって難しい状況かは僕自身が一番理解してるつもり」と話しつつ、不動の右SBとして活躍してきた矜持を覗かせた。 「正直、４年半このチームでしっかりやってきた積み重ねがあるのは自分でも自負している部分もある。そう簡単に自分が積み上げたものが崩れるとは思ってないんで、そこも含めてしっかりアジアカップで結果を残して帰ることが自分のできる最大限。チームのことはチームのことでまた別のときにしっかり考えたいなと思います」 　簡単な状況ではないなか、まずはアジアカップに集中する覚悟だ。 取材・文●江國森（サッカーダイジェストWeb編集部／現地特派）