いわき市が動物愛護施設、28年度にも整備 老朽化受け
福島県いわき市は早ければ2028年度にも、同市内郷地区の旧ポリテクセンターいわき跡地に「仮称・動物愛護管理センター」を整備する方針を固めた。保護犬や保護猫の収容に加え、市民の動物愛護精神の機運を高める拠点としても活用する。 市によると、同様の施設では県が運営する「県動物愛護センター」があるが、市単独での設置は初めて。これまで使用していた動物保護施設の老朽化を受けて建設する。市によると、跡地の面積は約8千平方メートル。新設するセンターの規模などは来年度中にまとめる整備方針に盛り込む。 新たなセンターには、飼い主不明の犬の保護管理、譲渡が困難な犬猫の殺処分を担う保護管理部門とペットの適正飼育の啓発などを行う愛護啓発部門を設ける。大規模災害時にはペットの一時避難所にもなるという。 市は、旧ポリテクセンターのほか2カ所を候補地に選定していた。安全性に加え、鳴き声や臭いといった周辺環境への影響などを比較し、設置場所を決めた。 10日に開かれた、いわき市議会6月定例会の一般質問で内田広之市長が答えた。
福島民友新聞