デビュー25周年で進化続けるCKBサウンドを堪能、ビルボードライブで贅沢な夜
「東洋一のサウンド・マシーン」ことクレイジーケンバンド(以下、CKB)が、12月26日・27日の2日間にわたって、「ビルボードライブ大阪」(大阪市北区)にて年末恒例のライブを開催する。 【動画】 最新アルバム『世界』の収録曲 元クールスの横山剣を中心に横浜で結成され、1998年にアルバム『PUNCH! PUNCH! PUNCH!』でデビューしたクレイジーケンバンド。 ヒップな音楽と車とファッションを愛する横浜の不良文化を継承しながらも、その枠にとどまらないサウンドが好事家の間で人気を呼び、2005年に2002年発表のシングル曲『タイガー&ドラゴン』が宮藤官九郎脚本のドラマのテーマ曲としてフィーチャーされたことでブレイク。「イイネ!」の決め台詞でおなじみ、横山剣のお茶目なキャラクターも手伝い、瞬く間にお茶の間でも知られる存在となった。 とはいえ、以前は本業を別に持ち、CKB以前から地元のライブハウスを拠点に長年活動をしてきたバンドゆえ、ブレイク以降もマイペースに自分たちの世界観を大切に活動。 ロックンロール、ポップス、歌謡曲、ソウル、ジャズ、ファンク、R&B、演歌、ラテン、ボサノヴァ、ヒップホップ・・・といった多種多様な音楽を独自に消化したゴキゲンなCKBサウンドは、一聴すればそれとわかる濃密な個性をキープオンしながらも、常にアップデートを続けている。 創業以来まったく変わっていないようで実は時代とともに進化している老舗の味。そんな「いつの時代も古くはならないスタンダード感」こそがCKBの魅力なのだ。 近年はテレビの歌番組に頻繁に出演するような派手さはなくなったが、「奥さんのためなら~♪」のフレーズでインパクトを放ったSEIYUのCMを筆頭に、番組・ドラマ・映画・アニメなどのタイアップで定期的に存在感を発揮。ふとテレビから流れてきても、いい意味で聞き流せない「異質なポップさ」は、やはり唯一無二だと唸らされる。 デビュー25周年を迎えた今年は、23枚目のアルバム『世界』をリリース。大半の曲を一発録りしたライブ感あふれるキレのいいバンドサウンドで、その絶倫ぶりを披露してくれた。 年末ライブは特別プレートとシャンパンをゆったり楽しみながら音楽を楽しむ人が多く、通常のライブとはまた違ったスペシャル感が好評。極上のCKBサウンドとともに、ラグジュアリーな大人の夜を過ごしたい。 日時は12月26日・27日、時間は1stが夕方6時、2ndが夜9時から。特別プレート料理とグラスシャンパン付のサービスエリアは1万6500円、グラスシャンパン付のカジュアルエリアは1万1500円。 文/井口啓子