「おおさか最高ー!」これぞヤイコ!なライブで梅田クアトロが揺れた夜
ヤイコが梅田クアトロのステージに現れると「おかえりー!」の声が飛んだ。ヤイコのボルテージも上がる。「まいどおおさかー!」。その呼びかけで満員の観客席がまた沸いた。 「矢井田瞳TOUR2014~スタンディングでGO!~」。東京、名古屋と回り、11月12日の大阪・梅田クラブクアトロがファイナル。「今年はイベントなどもアコースティックで出させていただくことが多かったんです。それも本当の私だけど、それだけじゃないぞー! って。スタンディングでガンガン踊れるライブハウスでのライブもやりたいと」。7月28日(なにわの日)、ミナミのなんばユニバースで「アコースティックで元気祭り」を行ったヤイコが、キタではテレキャス、レスポール、ストラト……と自らエレキをかき鳴らし、魅せた。
来年は「全国ツアーをやりたい」
「そっちに振り切りたかった」という攻めのセットリストは、エレキ系の曲を中心に、ロック調で“決める”曲、ガンガン踊れる曲をちりばめ、デビュー当時の代名詞的曲、カバー、ツアーのために書いた未発表曲など23曲。東京、名古屋と変え、大阪では最近ラジオの公開収録で母校・関西大学を訪れ、学生の「キラキラ」姿が眩しかったというエピソードを紹介しながら、当時のことを書いた「サヨナラありがと」を披露した。 真骨頂。これこそがヤイコのライブ。デビュー当時の走り続けていた頃の曲たちに過ごしてきた年月の流れが重なって、新しさも感じられた。“今のヤイコらしさ”が溢れた2時間半にお客さんも納得の笑み。 来年は「全国ツアーをやりたい」という。「そう言ったとき、いっぱい拍手をもらってほんとに嬉しくて頑張ろうって思いました。足を運びたくなるようなライブにしたい。やりたいことがいっぱいあるので楽しみです」と、目を輝かせた。
ヤイコに聞く~「スタンディングでGO!」のこと、ライブのこと
──大阪におかえりなさーい。梅田クアトロでのライブ、いかがでしたか? すごい達成感と爽快感。東名阪の3本で大阪が最終日だったんですけど、無事に3本とも良いライブでした。 チームワークや集中力がすごくて、みんな同じ方向を向いていたと思うし、次につながるツアーになってくれたと思います。幸せ感でいっぱいでした。 ──クアトロはステージとお客さんがめっちゃ近かったですよね。 近かった、近かったー!! 全員の顔見えました、ほんとに。曲中にパッて一人のお客さんの顔が浮かんで見えたりするんですけど、そのときの顔が“てっかてかでにっこにこ”やと、すごい嬉しくなっちゃって。「おかえりー!」も言ってもらえたし。 ──「まいどおおさかー!」って呼びかけてもらった瞬間から、お客さん大喜びでした。 あははは。雰囲気よかったです、大阪。メンバーとの言葉じゃない音のやりとりってステージごとに違うんですけど、大阪ではいつにも増してビンビン会話してたというか、いいエネルギーがいっぱい充満してて。それはお客さんが作ってくれたものでもあるんですけど、すごいよかったです。 ──セットリストには、どんな思いを込められたんですか。 今年は夏の「元気祭り」(7月28日・8月15日に開催)がアコースティック編成で、イベントもアコースティックで出たり、ストリング隊がいてバンドも決まっていてそこに乗っかるみたいなのが多かったんですよね。もちろんそれも本当の私で、私の一部なんですけど、それだけじゃないぞー! って思いがあって。 そう私が感じているということは、きっとお客さんもガンガンノれる踊れるライブハウスでのワンマンも見たいと思ってくれてるかなと。それでそっちに振り切ったものを、ツアーでできたらいいなと。