「ソーキそば」生みの親、ギネス認定「世界最高齢の働く夫婦」 我部祖河食堂の金城さん夫妻 沖縄
名護市我部祖河で「元祖ソーキそば」の店として長年親しまれている「我部祖河食堂」を営む金城源治さん(95)と妻文子さん(97)がこのほど、現役で働く世界最高齢の夫婦としてギネス世界記録に認定された。 【写真】我部祖河食堂の「元祖」ソーキそばと、厨房に立つ金城さん夫妻 夫婦の年齢を合わせて192歳267日になるとして世界記録に認められた。源治さんは「とてもうれしい。威張らないようにしないとだね」と笑顔を見せる。 2人は午前10時ごろから厨房(ちゅうぼう)に立ち続ける。文子さんが一つ一つのおわんに丁寧に麺を入れ、その上に源治さんがじっくり煮込んだ特製のソーキ(豚の骨付きあばら肉)を盛り付ける。「いらっしゃい、お好きな席へどうぞ」。源治さんの大きな声が店内に響き、きびきびと店員にも指示をするなど年齢を感じさせない。 我部祖河食堂は沖縄が日本に復帰する前の1966年、小さな沖縄そば屋を開いたのが前身となっている。30歳で脱サラした源治さんは精肉鮮魚店を営んでいたが、当時はソーキの売れ残りが多く廃棄に悩んでいたという。試しにそばにソーキを乗せてみると、たちまち人気になった。 創業58年を迎えた現在、沖縄市や那覇市など9店舗に拡大し、子どもや孫たちも切り盛りしている。「今の調子でソーキそばの人気が続いてほしい。元気なうちはお店に立ち続けたい」と源治さん。今日も2人で記録を更新し続けている。 (玉寄光太)