久保建英、レアル移籍で「キャリア後退も」 実力称賛のスペイン人記者…「レアルの列車に乗れなかった理由」に見解【現地発コラム】
スペインメディアは久保に高評価「活気にあふれている」「ラ・レアルの武器」
久保は試合後、「試合を見た人たちは、僕たちが勝利に値したことを分かっているので残念」と主導権を握ったにもかかわらず勝てなかったことを悔しがり、「CLでは間違いなく、あのファウルの笛は吹かれない」と自身のゴールが取り消されたことに不満を述べていた。 結果にはつながらなかったものの、久保はこの日、スペインメディアに高評価される選手となった。 クラブの地元紙「エル・ディアリオ・バスコ」紙は「ヘタフェ戦から新たな輝きを放ち始めた。シーズン開幕時のような突破力はないが、活気にあふれている。ゴールはバレネチェアのファウルで認められず、フラン・ガルシアのイエローカードを誘い、前半15分にはケパ(アリサバラガ)の好セーブに遭った。また、右サイドから好クロスを何本も入れていた」と寸評し、3点(最高5点)をつけた。久保よりも評価が高かったのは4点のベニャト・トゥリエンテスのみだった。 「ノティシアス・デ・ギプスコア」紙は「再び違いを生み出し、ラ・レアルの武器となった。ベストの状態からは程遠かったが、何度もトライし、ニアポストに打ったシュートは惜しかった。決して隠れることなく、最も多くのチャンスを作り出した」と評し、トゥリエンテス、オヤルサバル、バレネチェアと並ぶチームトップタイの6点(最高10点)とした。 一方、全国紙「マルカ」の評価はチープトップタイの2点(最高3点)。「AS」紙はチーム唯一となる最高の3点。その他、レアルのケパと、ルカ・モドリッチが最高点だった。 試合後、スペインの人気デジタル紙の1つ「OKディアリオ」でレアルの番記者を務めるイバン・マルティン氏に話を聞くと、久保のパフォーマンスをポジティブに捉えており、さらに今後に向けて大きな期待を寄せていた。 「久保は今日とても良い試合をやったと思う。ラ・レアルはあのようなプレーをやり、あんなにもチャンスを逃していては勝つことなど不可能だ。ゴールを決めるのに多くのものを欠いている。そんななかで久保は右サイドで一際存在感を発揮し、少なくとも何か違うものを見せていた。今日はチームのベストプレーヤーの1人だったよ」 「このシーズンの終盤はラ・レアルと久保にとって非常に険しいものになると思うが、彼には来シーズンを見据え、今日の試合でも証明したように、ここ最近取り戻してきている調子の良さを最後まで維持してほしい。そうすればさらなる進化を遂げられるはずだ」