<速報>大谷独演で10連勝 1番初球決勝アーチ&8回無失点で8勝目!
日ハムの大谷翔平(21)が3日、ヤフオクドームで行われたソフトバンク戦に「1番・投手」でスタメン出場、打っては先頭打者として初球アーチ、投げては8回を5安打2四球と走者を背負いながらも要所を締めて10奪三振無失点の独演会で、終わってみれば決勝アーチ&8勝目を手にした。チームは9年ぶりの10連勝。逆にソフトバンクの同一カード3連敗は今季初。ロッテが敗れたことで日ハムが2位に浮上、ソフトバンクとは6・5差になった。 まるで劇画の世界である。 投手の大谷のまさかの1番起用。高校野球でもないような仰天起用である。 「凄くびっくりしました。先頭で打ったことがないので、とにかく思い切り行こうと打席に立ちました」 その注目の第一打席。ソフトバンク先発の中田が投じた初球の変化球が真ん中に。大谷はボールをボートに乗せて運ぶようにして右中間に先頭打者アーチ。2年ぶりに2桁に乗せる10号ソロ。大谷が表情を一切変えずに、ゆっくりとダイヤモンドを一周すると、ヤフオクドームはざわめきに包まれた。 「真っ直ぐを思い切り打とうと、考えていたんですが、変化球が抜けてきて、たまたま当たった感じでした。(ゆっくりダイヤモンドを回ったのは)なるべく立ち上がりに疲れないように、ゆっくりと回りました」 「投手・大谷」にとっては、最高の先取点である。 「一番いい点の取り方だったとは思いましたが、ラッキーだったかなと思います」 大谷は5回と7回を除き、毎回走者を背負いながらも、あと1本を許さない。 3回、今宮にショートの左に内野安打。城所にバントで送られ、柳田はフルカウントから歩かせて、一死一、二塁。ここで内川には変化球をファウルで粘られたが、最後はカーブをひっかけさせて、三塁ベース寄りのゴロ。軽快にさばいたレアードが、ベースを踏むとファーストにジャンピングスローして併殺打。大谷は珍しく右手を握り締めてガッツポーズを作った。 4回にも、二死から中村に一塁ベース横を破られ二塁打を許すが、牧原をスイングアウト。5回は、この試合初めての三者凡退。今宮を見逃しの三振にさせたボールは160キロをマークした。 6回には、貴重な援護点をもらう。一死満塁から中田が押し出しの死球を拾って1点を追加、2-0のスコアで、8回のマウンドへ。この回、ソフトバンクは1番の今宮からだったが、その今宮を二塁ゴロ、城所をフォークで三振、柳田の投手ゴロを大谷が処理ミスしたが、守備妨害となり3人で終わらせた。