【高校野球】和歌山・耐久が春20年ぶり4強 昨夏智弁和歌山を破った高野山に冷水孝輔が1失点完投
◆春季和歌山県大会 ▽準々決勝 耐久5―1高野山(27日・紀三井寺) 今春センバツ出場の耐久が、昨夏の和歌山大会で智弁和歌山を破った高野山に、12安打5得点で快勝し、春は20年ぶりの4強に進出した。エース右腕・冷水孝輔(3年)は、7安打1失点完投。「序盤うわついていいボールが行かずに焦ったんですけど、後半はいいボールが来ていると言われたので、後半は粘り強く投げられたかなと思う」と振り返った。 耐久は、江戸時代の1852年(嘉永5年)創立、1905年(明治38年)年創部の伝統校。昨秋の和歌山県大会で初優勝を果たし、同近畿大会で4強入りした。そして今春、春夏通じて初の甲子園に出場。ただ、初戦で大会4強入りした中央学院(千葉)に対して7回13安打7失点(自責4)と打ち込まれ、チームも1―7で敗れた。「センバツでああいうピッチングをしてしまって。自分の投球でチームを勝たせられるようにしたいので、真っすぐの質を取り戻せるように練習してきた」と右腕。井原正善監督も「ゲームは作れているが、彼本来のピッチングはまだまだできていない。もう一段階いいボール投げられないと、この先は厳しい」と、さらなるレベルアップを求める。 次戦は、粉河―智弁和歌山の勝者と対戦。冷水は「あの敗戦があったから、夏にもう1回甲子園に出られたと言えるようにやっていきたい」と意気込んだ。
報知新聞社