川崎の浜辺で「サイレントディスコ」 騒音問題解決の糸口に?
川崎市の東扇島東公園で6月5日、ワイヤレスヘッドホンを使って音楽を楽しむライブイベント「Silent Wonder Rock」が開催された。 今回のイベントは、サイレントディスコの企画・運営を行うSilent itと邦楽ロックパーティー・Wonder Rockの共同主催。家族連れが潮干狩りやピクニックを楽しむ公園で、6人のDJが次々とプレーを披露した。 ヨーロッパで誕生した「サイレントディスコ」は、クラブやレストランの騒音問題を解決するために考えられたライブ形態。周りから見ると無音で踊っているように見え、日本でも夏の音楽フェス「サマーソニック」などで導入されている。藤沢市や逗子市など一部の海水浴場で音楽の規制が強まる中、騒音問題の解決策となることが期待されるが、音楽イベントが原則禁止とされる逗子海岸では、実現に至っていないという。 オフィス空間やカフェ、アートスペースなどさまざまな会場とのコラボレーションでイベントを開催してきたSilent it。代表の雨宮優さんは、教育や地方創生の観点からもサイレントディスコの形態を活かそうと、自治体や民間企業と協働でプログラムを企画し、今月末には法人化を予定している。 (齊藤真菜)