能登半島地震での死者30人に 輪島市と能登町では大規模火災も(2日午後3時現在)
最大震度7を観測した能登半島地震では、家屋の倒壊などが相次ぎ、これまでに県内での死者は30人にのぼっています。石川県内では1日に震度7を観測して以降、能登地方周辺を震源とする震度1以上の地震が、2日午前11時までに約150回超えています。 輪島市では、10代の男性が倒壊した家屋の下敷きになり死亡するなど、少なくとも15人の死亡が確認されています。 七尾市では5人が死亡し、50代の男性が灯ろうの下敷きになりました。また、50代の女性は家屋の下敷きになったほか20代の女性1人も死亡しました。 珠洲市では6人、穴水町では2人が死亡しました。 羽咋市では、倒壊した家屋の下敷きになり70代の男性が死亡しました。 志賀町でも90代の男性が亡くなっています。 県内の地震による死者は、あわせて30人となっています。 ■火事の情報 消防によりますと、輪島市河井町の朝市通りに近いところで大規模な火災が発生し、約200棟が燃えました。輪島市役所によりますと、消失面積は約4000平方メートルに及んでいるということです。輪島市内ではこのほか人が閉じ込められているとの情報が約100件寄せられていて、消防が救助にあたっています。 また、能登町白丸(のとちょう・しろまる)でも住宅など20棟ほどが燃えたとの情報が入っていて消防で人的な被害がないか確認を急いでいます。 ■建物の倒壊に関する情報 この地震で、志賀町・能登町・珠洲市・輪島市・羽咋市・七尾市では家屋の倒壊が相次いでいます。 輪島市河井町(かわいまち)では、輪島塗などを扱う漆器店の5階建てのビルが倒壊し、住宅街に倒れました。倒れた先の住宅の中に居た人が巻き込まれ、複数のけが人がいるということです。 金沢市田上新町では住宅3軒が土砂崩れに巻き込まれ、がけ下に転がりました。住宅の床下部分が完全にむき出しになっていますがけが人はいませんでした。 輪島市内では液状化現象も起きています。輪島中学校ではグラウンドに大きな亀裂がいくつもできて道が斜めに傾いています。地震により能登地域を中心に県内では断水が続いています。