高橋一生&飯豊まりえ、映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』5・23公開決定 邦画初“全編ヴェネツィアロケ敢行”
『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズで世界的な人気を誇る荒木飛呂彦の原作漫画を、高橋一生の主演で実写化した人気ドラマシリーズの最新作となる映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』が5月23日に全国公開されることが決定した(配給:アスミック・エース)。この発表に伴い、岸辺露伴役の高橋、泉京香役の飯豊まりえ、監督の渡辺一貴、脚本の小林靖子らのコメントおよび、2種類のティザービジュアル&特報映像が解禁となった。 【動画】映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』超特報 『ジョジョの奇妙な冒険』に登場した人気漫画家・岸辺露伴が特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を駆使し、奇怪な事件に立ち向かう姿を描いたスピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』。今回の映画は、原作漫画の初期エピソード「懺悔室」をもとに、日本映画初の全編イタリア・ヴェネツィアロケを敢行して制作された。 物語は、露伴が取材旅行で訪れたイタリア・ヴェネツィアの教会内にある「懺悔室」から始まる。懺悔室とは古来「あやまち」を犯した信者が神父にその「あやまち」を「告白」し、魂を浄化する場所。その昔の人の叡知に興味を抱いた露伴は、実際に懺悔室に入ってみるが、そこは本来神父がいるべき場所だった。そして、ひとりの男が「告白」のために現れる。「体験はリアリティを作品に生む」という信念と好奇心に駆られた露伴は、そのまま神父になりすまし、男の「告白」に耳を傾ける。男は25年前の恐ろしい出来事を語り始める――。 原作者の荒木が漫画で描いた、“幸せの絶頂の時にやってくる「絶望」”という逆説的な仕掛けを、脚本の小林がさらに深め、映画オリジナルのエピソードを追加し、時空を超えて続く「呪い」に満ちたサスペンスとして展開する。そして、世界で唯一の海上都市であり何世紀にもわたって世界中を魅了し、街全体が世界遺産に登録されているヴェネツィアでロケを行ったことで、「岸辺露伴」史上、かつてないスケールでの映像化が実現した。 5年にわたり、露伴役を演じてきた高橋は、映画版最新作の製作・公開決定を受け、「僕が露伴としてここまで演じさせていただいた幸運と、携わって下さった皆さんとの出会いの幸運。その重なりとも云えるものを、劇場に足を運んでくださる皆様にお届け出来ること。今から楽しみにしております」とコメント。飯豊も「再び、露伴の世界に参加できたこと、幸福な時間をかみ締めながら、大切に演じさせていただきました」と喜びの言葉を残している。 撮影は昨年秋に行われ、無事にクランアップし、現在編集中。かつてナポレオンが“ヨーロッパで最も美しい広場”と称した、ヴェネツィアを象徴するサン・マルコ広場をはじめ、サン・ロッコ教会、ぺスカリア市場、プンタ・デラ・ドガーナ、バルバリーゴ・ミノット宮殿、パロッツォ・ダ・モスト、原作にも登場するサンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ広場などの名所で大規模ロケを実施。映画の撮影に許可が下りるのが異例な歴史的建造物や、イタリアのルネサンス期を代表する画家ティントレットの絵画など、本編の至る所に貴重な建物や絵画を多数映り込ませ、映画全編が世界遺産の記録ともいえる本物の説得力が、物語にさらなる深みを持たせる。 解禁されたティザービジュアルは、物語が動き始める教会で撮り下ろされた写真を使用。懺悔室に腰掛ける露伴のビジュアルは、神父席の扉が片側だけ閉められ、顔が半分しか見えない好奇心をかき立てられる1枚となっている。もう1点は、中世の修道士を想起させるフードを被った露伴が、真っ赤なビジュアルとして切り取られた印象的なもの。映画版第1弾『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(23年)では“黒”が作品のテーマカラーになっていたが、本作では“赤”が象徴的な色として扱われている。 超特報映像は、ヴェネツィアの美しい街並みとともに、路地を足早に歩く露伴や怪しげな仮面の男とのすれ違い、懺悔室の露伴など、サスペンスフルな展開を予感させる。