【ライブレポート】いれいすホール&アリーナツアー完遂、ペンライトの海を泳ぎ切った6人がドームへ
いれいすの全国ツアー「いれいす Summer Tour 2024 Irregular Vacation -Island-」のファイナル公演が8月28日に神奈川・ぴあアリーナMMで開催された。 【写真】ベルーナドーム公演を発表したいれいす。 結成当初から目標に掲げていた東京・日本武道館でのワンマンライブ開催を、今年2月に実現させたいれいす。夢だった場所に立ったことから一時は目標を見失った彼らだが、約1カ月の活動休止期間を経て、春には「3年以内に東京ドームでのワンマンライブを実現する」という次なる目標を掲げて再スタートを切った。 ■ トロッコに乗った6人がペンライトの海へ 新たな目的地を目指し、総動員数6万人を超えるホール&アリーナツアーを6月から行ってきたいれいす。今回のツアーは海賊団となったいれいすが、宝を求めてひと夏の冒険に出るというストーリー仕立ての内容となっており、ステージには航海の雰囲気を醸し出すヤシの木や船のマスト部分を模したセットが組まれている。定刻になると4階席まで埋め尽くす6色のペンライトが大きく波打ち、メンバーが大歓声に迎えられて登場。リゾート感あふれるサマーチューン「SPLASH BEAT!!」でライブの幕を開けた。6人は間髪をいれずに「推せるいれいすお飼い得!」「学級崩壊☆ですとろいやー」といったポップなアッパーチューンを披露。ライブでの人気曲「言いたいことがあるんだよーーー!!」ではトロッコに乗り込み、客席に手を振るなどファンの熱い声援に笑顔で応えつつアリーナの中央へ。観客に囲まれながら「愛を唄う」を甘く歌い上げた。 ■ 激しいダンスナンバー連発 バックバンドのパフォーマンスを挟み、衣装チェンジしたいれいすは、「百鬼夜行」「Paparazzi」「Clutch」などアグレッシブなナンバーを激しいダンスとともにパフォーマンス。さらに幕間では伝説の海賊に捕えられた6人が、互いに笑わせ合い、笑ってしまったメンバーが罰ゲームとして“ケツバット”を受けるといったゲーム企画が上映された。次第に相手を笑わせることに必死になっていった彼らは、メイドやポテトのコスプレをしたり、自分だけ高身長に修整したライブ写真を見せたり、徐々に迷走していき、客席が黄色い歓声だけでなく大きな笑い声に包まれる場面もあった。 ■ 個性が強すぎるペアコーナー 最新アルバム「六鬼喝賽」に収録されたソロ曲をそれぞれ歌唱したメンバーは、続いてペア曲を披露するコーナーへ。初兎と悠佑のペアである白黒組は、まず初兎が悠佑へ向けて「今まで出会ってきた年上の男性で、お父さん以外で初めてカッコいいと思ったのが悠くんだった」「歌がうまいだけじゃない。生き様を学ばせてもらった。カッコいいと思うほど自分と比較して落ち込むこともあったけど、同じステージに立つ以上は自分もカッコよく、強くなって対等でいようって思った。この場を借りて、悠くんありがとう」と熱いメッセージを贈る。握手と抱擁を交わした2人は、「Equal」をエモーショナルに熱唱して会場を沸かせた。-hotoke-とIfの青組ぺアは、白黒組のエモーショナルな雰囲気を受けて何を話すか少し戸惑いながらも、-hotoke-が「気になっていることがある」と切り出し、「僕、身長のわりに手が大きいと言われるから、Ifくんに勝てるんじゃないかな」と勝負を仕掛ける。手の大きさを比べ合うが、いたずら心から手を固く握り合ってしまった青組の様子にファンが歓喜する場面も。りうらとないこによる赤組は会場に来ているというりうらの両親へ向けて感謝の気持ちを伝えることに。りうらは照れながらも、小さな会場でライブをしていた頃から見守ってくれた家族と、大きなステージに立てるまで応援してくれたファンへ感謝の思いを吐露。会場が感動的な空気に包まれる中、ないこがりうらの両親に向かって「りうらくんを僕にください!」と叫んだのち、りうらがないこをお姫様だっこするという愛にあふれた行動に走った。 ■ ついに宝箱が開き、サプライズ情報が飛び出す ライブのクライマックスでは底抜けに明るいお祭りナンバー「のんすとっぷ!L♡VEサマー」「よっ!夏大将!LOVE紫外線」を畳みかけ、観客を大いに躍らせたいれいす。興奮冷めやらぬファンの声に応えて突入したアンコールでは、銀テープが舞う演出の中で「Promise」、トロッコの上から「Seventh!」「いれいす海賊団の冒険譚-出航の巻-」を披露するパフォーマンスでオーディエンスを再び熱狂の渦へと巻き込んだ。最後に宝箱の鍵を手に入れた6人だったが箱は開かないまま。伝説の海賊に、「絆という宝物を手に入れた」とうまく丸め込まれた彼らは不満を言いながらも、「いれいすサマーツアーファイナル! 僕らと思い出を作ってくれて本当にありがとうございました!」と感謝の気持ちを述べ、満面の笑顔でステージを降りた。 これにて終演だと客席の誰もが思った矢先、ステージに残された宝箱に光が差し、満を持して蓋が開いていく。するとステージ上のスクリーンに次回のワンマンライブが埼玉・ベルーナドームで2DAY開催されるという情報が映し出され、客席から悲鳴のような歓喜の声が沸き起こった。この発表を受け、いれいすが「ヤバくね?」「最高!」と口々にステージに登場。いれいすにとって初のドームライブとなるベルーナドーム公演は、1日目は思い出深い楽曲を中心に披露する「Memory」、2日目は最新のオリジナル楽曲を中心に披露する「Future」としてそれぞれ異なるコンセプトで行われることを明らかにした。最後にないこは「日本武道館ライブを達成したあと、僕たちの次の目標は日本最大級のドームである東京ドームワンマンライブ。この会場を3年以内に埋めるとみんなと約束しました。正直僕らも無謀なんじゃないかと思いながら描いた夢の1つではありました。でも今回の全国ツアーを仲間と一緒に歩んできてメンバー一同確信しました。俺たち全員で東京ドーム絶対行きます!」と高らかに宣言。そして「ベルーナ公演が東京ドームという夢への第一歩です。ベルーナドームもとんでもなく大きな会場ですが、みんなの力があったら成し遂げられると思っています。どうかいれいすをよろしくお願いします!」とファンを前に決意表明した。 なお、いれいすのオフィシャルサイトでは9月29日までベルーナドーム公演で披露される楽曲リクエストを受け付ける「セトリ総選挙」を実施中。詳細はサイトにて確認を。 ■ セットリスト □ 「いれいす Summer Tour 2024 Irregular Vacation -Island-」2024年8月28日 ぴあアリーナMM 01. SPLASH BEAT!! 02. 推せるいれいすお飼い得! 03. 学級崩壊☆ですとろいやー 04. 言いたいことがあるんだよーーー!! 05. 愛を唄う 06. 世界はそれでも進んでいく 07. 百鬼夜行 08. Paparazzi 09. Clutch 10. ONE 11. 自由争奪戦(悠佑ソロ) 12. Xos(初兎ソロ) 13. Take a risk(Ifソロ) 14. 超第六感(ないこソロ) 15. Twinkle Starlight(-hotoke-ソロ) 16. Tier-1-(りうらソロ) 17. Equal(初兎×悠佑) 18. Drowned Mermaid(-hotoke-×If) 19. ANTI HERO(りうら×ないこ) 20. 逆境STORY 21. 恋星エトワール 22. 自分らしさ 23. のんすとっぷ!L♡VEサマー 24. よっ!夏大将!LOVE紫外線 <アンコール> 25. Promise 26. Seventh! 27. いれいす海賊団の冒険譚-出航の巻- ■ 公演情報 □ いれいす One Man Live in ベルーナドーム「The Progress of Dice」 Memory 2024年11月30日(土)埼玉県 ベルーナドーム Future 2024年12月1日(日)埼玉県 ベルーナドーム