世界で最も裕福な10人、1日で資産「9.8兆円」増 トランプ氏再選受け
ニューヨーク(CNN) 米ブルームバーグ通信の「ビリオネア指数」によると、世界で最も裕福な10人の資産が6日、640億ドル(約9兆8000億円)増加した。2012年に同指数が導入されて以来、1日あたりの最高の増加幅を記録した。 ブルームバーグによると、増加額トップは世界で最も裕福な人物で、トランプ前大統領の熱心な支持者のひとりであるイーロン・マスク氏。同氏の資産は6日、265億ドル(約4兆円)急増して2900億ドル(約44兆円)となった。アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏の資産は71億ドル増加。この1週間前にはワシントン・ポスト紙によるハリス副大統領の支持を見送るという自身の決定を擁護していた。同じくトランプ支持者であるオラクルの共同創設者ラリー・エリソン氏の純資産は同日、55億ドル増加した。 これらの富裕層にはマイクロソフトの元最高経営責任者(CEO)、ビル・ゲイツ氏とスティーブ・バルマー氏、グーグルの共同創業者、ラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏、バークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェットCEOが含まれる。これらの人々は今回の大統領選で特定の候補者を支持していなかったが、過去には民主党の候補者や大義への支持を表明していた。 選挙が迅速に終了し、投資家の間ではトランプ氏が規制緩和や企業寄りの法律や政策を推進し、株式市場全体、特に世界の富の多くを保有する億万長者に利益をもたらす可能性があるとの期待感が広まり、6日の市場は続伸した。 トランプ氏が創設したSNS「トゥルース・ソーシャル」を運営する「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ」も、メディア各社によるトランプ氏勝利の見通しを受け株価が急騰。一時35%上昇したが、その後下落した。