川上地区にイメージロゴ 27日、ゆめ市場で披露【山陽小野田】
山陽小野田市の川上地区にイメージロゴが誕生した。緑色とオレンジ色の2色で川上の「K」を表現している。22日に市役所で報告会があり、ロゴ制作を提案した同地区地域おこし協力隊の林茂夫さん、同地区自治会連合会の村上邦秀会長らに加え、デザインを担当した東京表現高等学院MIICA(東京都江戸川区)の生徒らもオンラインで参加し、藤田剛二市長にデザインへの思いや今後の展望を語った。 林さんは長門市出身で、昨年6月に市の地域おこし協力隊として東京都から厚狭北部の同地区に移住した。人口90人(4月1日現在)、高齢化率は約80%の同地区の活性化へイメージロゴを設定してブランド化させようとSNSで情報を発信したところ、30年以上の親交がある同学院の岸本南副校長が協力を申し出た。 中心となった生徒は6人。同地区の現状や課題を調べ、ロゴを作る上でのコンセプトを「めぐみ・ほほえみ・かわかみ」に決定。デザイン案を三つ提出し、地区の関係者にコンセプトに合致して親しみやすい1点を選んでもらった。 報告会には岸本副校長や生徒が参加。デザインを担当した秀眞(ほづま)こころさん(16)は「恵みは緑色、ほほ笑みはオレンジ色を当てはめ、自然と共存している川上の温かい雰囲気を表現した。見た人の記憶に残り、川上を知ってもらうきっかけになれば」と期待した。 村上会長は「林さんの助言と行動力がなければこんなに早く完成しなかった。多くの場面で活用できるような取り組みを進めていく」と話した。 今後は、農産物直売所・ゆめ市場川上の出店道具や、農産物加工場・ゆめ農房川上で製造した菓子のパッケージなどに使用。27日午前8時から同市場で開かれる「周年祭」で、市民に披露する。