宮城野親方が伊勢ケ浜部屋へ転籍後初訪問「一日一日頑張るという思い」…弟子の親に全国謝罪行脚も
大相撲の宮城野親方(元横綱・白鵬)が3日、紗代子夫人、間垣親方(元幕内・石浦)らと、転籍先である東京・江東区の伊勢ケ浜部屋を訪れ、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)らにあいさつを行った。転籍決定後、初の訪問。約2時間の滞在後、宮城野親方は神妙な面持ちで「一生懸命頑張ると表現していいのかも分からない(立場)ですが、一日一日頑張るという思いです」と出直しに向けた心境を語った。 弟子の元幕内・北青鵬の暴力問題により、今月1日付で宮城野部屋の親方と十両・伯桜鵬ら所属の力士、裏方など全員が、同じ伊勢ケ浜一門の伊勢ケ浜部屋の預かりとして転籍となった。同部屋付きとなった宮城野親方は、師匠や親方としての再教育を受ける。同一門の浅香山理事(元大関・魁皇)と伊勢ケ浜親方が1場所ごとに日本相撲協会に状況を報告することになっている。宮城野部屋は事実上、一時閉鎖となるが、時期は未定ながら再興の可能性もある。 東京・墨田区にある宮城野部屋では、引っ越しに向けて荷物の整理などが進められている。この日午前には部屋前に掲げられていた看板も取り外された。宮城野親方は「(宮城野部屋の建物は)片付けなどもあって、稽古をやる状態ではないので。荷物も稽古場に置いてあります」と現状を説明。7日予定の引っ越しに向け準備していくという。 伊勢ケ浜親方からは、経緯の説明や謝罪のため「全国を回って(弟子の)親御さんに会ってきなさい」と助言もされたという。今回の転籍で、伊勢ケ浜部屋は約40人の力士が在籍する角界一の大所帯となった。関係者によると、地下のトレーニングルームで寝泊まりできるようにするなど、受け入れ態勢を整えている。
報知新聞社