豪首相、16歳未満のソーシャルメディア禁止法案提出へ
Alasdair Pal [シドニー 7日 ロイター] - オーストラリアのアルバニージー首相は7日、16歳未満の子どものソーシャルメディア利用を禁じる法案を年内に議会提出する方針を表明した。政府はこうした規制措置で世界をけん引する政策だと強調している。 首相は、可決から1年後の施行を見込んでいる。保護者が利用に同意しても例外措置は認めない見通しだ。 首相は記者会見で「ソーシャルメディアが私たちの子どもに害を及ぼしている。私が終止符を打とうと思う」と強調。さらに「ソーシャルメディアのプラットフォーム(運営企業)は、アクセスを防ぐための合理的な対策を取っていると証明する義務がある。責任は保護者や若者にはない」と述べた。 ローランド通信相によると、立法化に伴って影響を受ける可能性があるのは米メタ・プラットフォームズ傘下の「インスタグラム」と「フェイスブック」のほか、中国の字節跳動(バイトダンス)が運営する動画投稿サイト「TikTok(ティックトック)」、米実業家イーロン・マスク氏が所有する短文投稿サイト「X」。米アルファベット傘下の動画投稿サイト「ユーチューブ」も対象となる可能性が高いという。 4社のコメントは得られていない。