アメ車といえばド派手なスタイルのフルサイズセダン!『SPRING Party!』で味わえる50's&60'sアメリカンモーターカルチャー
SUVが市場で隆盛を極める一方で人気が凋落したセダンだがその魅力は今なお健在でカーミーティングでは主役となる
SUVがブームとなる一方、下降線を辿っていた伝統的なフルサイズセダンは完全に市場を失ってしまった。ハイオーナーカーとしてのみならずショーファー需要もあったキャデラックやリンカーンの大型高級セダンは1990年代に入ると早々に姿を消し、パトカーやタクシー需要を賄うために最後まで残されていたフォード・クラウン・ヴィクトリアも2012年に生産を終了した。車体中央でボディを真っ二つに切断し、ダックスフントのようにストレッチしたリムジンも今やSUVがベースだ。 北米市場ではフルサイズばかりかインターミディエイト(中型大衆車)やコンパクトクラスでもセダンの需要は下降線を辿っており、フォードは2018年に北米市場からセダンの撤廃を発表し、GMやクライスラーもラインナップを整理している。現在、辛うじてラインナップされているセダンも、海外市場を意識して小型化した車体に引き締められたアシを持ち、2.0~3.0L級のV6や直4エンジンが与えられた世界戦略車ばかりだ。 アメリカの豊かさと力強さを象徴するような、全長5mを大きく超える巨大なボディに人目を引く派手なスタイリングを纏い、パワフルな大排気量のV8 OHVエンジンを搭載し、柔らかいサスと分厚いクッションのシートの組み合わせによってふわふわの乗り心地を持つフルサイズセダンは、今やすっかり過去のものとなった。これも時代の流れとは言え、かつての栄光を知る筆者のような古い世代の人間からすると一抹の寂しさを感じずにはいられない。 そんな凋落著しいアメ車のセダンではあるが、愛好家からの人気という点で言えば、依然として些かも衰えを見せてはいない。各地で開かれるカーショーやミーティングでは、マッスルカーやピックアップトラック、SUV、バンと並んで多くのセダンがエントリーしている姿が見られる。3月10日に千葉市で開催された『SPRING Party!』にも少なくない数のフルサイズセダンが参加していた。ここではその中から筆者が気になった3台を紹介しよう。
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