<G20>会場覆うフェンス倒れ通行人けが 外務省が住民説明会で謝罪
<G20>会場覆うフェンス倒れ通行人けが 外務省が住民説明会で謝罪
6月に大阪市で開催される20か国・地域(G20)首脳会議を受け、主会場「インテックス大阪」のある大阪市住之江区では28日、住民説明会が開かれ、大阪府警や大阪市の関係者らが住民に会議開催時の交通規制などについて説明した。会場周辺では四方を高いフェンスで囲う工事が始まっているが、同説明会で今月26日に工事中のフェンスが倒れ、通行人の女性が軽傷を負っていたことが発表され、外務省関係者らが謝罪する場面もみられた。 【ノーカット】外務省職員や工事関係者が住民説明会でフェンスの倒壊を謝罪
外務省関係者、頭を下げ住民に謝罪
説明などによると、会場の北側で工事の担当作業員が高さ3メートルほどの金属製のフェンス1枚を仮止めし現場をはなれた際、フェンスが倒れ通行人の女性に当たったという。女性は軽傷だったという。 外務省の担当者は、27日にG20サミット事務局長らが被害者に謝罪し、治療などは誠意をもって対応していくことを約束したことを明かした。また、住民に対しても「多大なる心配をおかけしたことをお詫びいたします」と話し、頭を下げ謝罪した。
工事担当者、安全策を強化していくことを説明
外務省の担当者のほか、工事関係者も説明会に訪れ、現在工事は止め、安全が確保され次第工事を再開することなどを説明し謝罪した。また関係者は今後の再発防止として、朝夕など歩行者の多い時間帯では一時的に作業を中断することや、作業員の増員を行うことなど、安全策を強化していくことなどを説明していた。
配送業男性「仕事にならないと思う」
一方、説明会には500人以上の区民らが出席し、会場となった咲洲庁舎内のホールでは立ち見が出るほどの人で埋め尽くされた。 大阪府警の警備担当者らが会議開催時に行われる交通検問や職務質問などについて説明し、住民への理解を求めた。また、大阪市の担当者らも、ごみ収集の休止などについて説明した。住民説明会は今後も行われるが、担当者は「新しい情報については大阪府警や各交通機関の公式サイトなどを確認してほしい」と話していた。 会場に来ていた運送業の30代男性は「言ってみれば会社の周りでは検問だらけの状態になるということで、当日はその渋滞で仕事にならないと思う」と困惑の表情を浮かべていた。
今後行われる説明会の日程
今後行われる説明会の日時は次の通り。 ・28日午後7時から同8時まで 大阪府咲洲庁舎(さきしまコスモタワー)2階 咲洲ホール ・6月2日午後2時半から同3時半まで 咲洲ホール ・6月2日午後7時から同8時まで ポートタウン西ビル2階 大会議室 ・6月3日午後2時半から同3時半まで 咲洲ホール ・6月3日午後7時から同8時まで ポートタウン西ビル2階 大会議室 詳しい内容は、2019年G20大阪サミット関西推進協力協議会公式サイトまで。