「住民との関係性を悪化させたくなくて…」駐在所の40代警部補が取り締まり情報などを漏洩 地方公務員法違反容疑で書類送検「誰にでも良い顔をしてしまう性格が由来」
北海道警察は、捜査情報や交通違反の取り締まり情報などを知人に漏らしたとして、40代の男性警部補を書類送検しました。 地方公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで書類送検されたのは、旭川方面管内の駐在所に勤務する40代の男性警部補です。 男性警部補は、変死事案に関する捜査情報やスピード違反の取り締まり情報を知人にLINEで漏らすなどした疑いがもたれています。 今年6月、住民の要望等を受け付ける警察のメールフォームに「特定の人に取り締まりの情報を伝えて良いのか?」という趣旨の連絡があり発覚しました。 取り調べに対し、40代の男性警部補は「交通取り締まりによって管内住民との関係性を悪化させたくなくて、自分で情報を伝えた」などと話し、容疑を認めているということです。 動機については「誰にでも良い顔をしてしまう性格が由来している。住民とはトラブルをおこなさないよう関係性を築いていきたいと思っていた」などと説明し「皆さまに迷惑をおかけてしまったことを申し訳なく思っています」と話しているということです。 警察は、40代の男性警部補を書類送検したうえで、減給100分の10、1か月の懲戒処分としました。 男性警部補は、11月21日付けで依願退職するということです。 親谷光博道警監察官室長は、「事実に基づき厳正に処分しました。警察官としてあるまじき行為であり、関係者、道民の皆様に深くお詫び申し上げます。職員の非違事案が相次いでおり、職員に対する指導共用を徹底し、再発防止と信頼回復に努めます」とコメントしています。
北海道放送(株)
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