7月の定時到着率、JAL・ANAがアジア上位独占 ピーチも好調続く=英Cirium調査
英国のデータ分析会社「シリウム(Cirium)」が公表した2024年7月の航空会社別の定時到着率によると、運航規模の大きな航空会社を示す「グローバル(全世界)」部門は、サウジアラビア国営のサウディア(前サウジアラビア航空、SVA/SV)がトップとなった。トップ10圏外が続いていた日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)の日系大手2社は4カ月連続で上位10社に入り、アジア部門の上位を独占した。また「LCC」部門では、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)の好調も続いている。 航空会社別のデータでは「アジア太平洋」と「北米」「欧州」「中南米」「中東・アフリカ」の5地域別に集計。便数や提供座席など運航規模が大きく、アジアや欧州、北米など3地域以上に就航する航空会社を「グローバル」とし、定刻に対して15分未満の遅延を「定時到着」と定義する。 このほか単一機材で運航している航空会社など、LCC(低コスト航空会社)各社を中心として「LCC」に分類。LCCの区分は、国連の専門機関ICAO(国際民間航空機関)のカテゴリーに準拠した。 全世界の航空会社を対象にした「グローバル」部門は、サウディアが1位を獲得。定時到着率は88.15%、運航便数は1万6503便、運航の完了・達成率を示す「コンプリーションファクター」は99.80%だった。日本勢は2022年11月から1年9カ月連続で首位を逃している。 2位はアズール・ブラジル航空(AZU/AD)で定時到着率が85.20%、3位はチリのラタム航空(LAN/LA)の84.65%。4位はコロンビアのアビアンカ航空(AVA/AV)で84.11%、5位はアエロメヒコ航空(AMX/AM)で81.51%だった。 日本勢はトップ10に2社がランクイン。JALは6位で定時到着率が81.24%、ANAは8位で78.89%だった。
Yusuke KOHASE