パッと見は「超美肌」。でも実は「ビニール肌」なだけ...? "角質のとりすぎ" が怖い理由を専門家医がアンサー
ビニール肌の原因となるもの
原因1.過度な角質ケア ビニール肌になる一番の原因は、 過剰な角質ケアをはじめとするお手入れのしすぎ。「スクラブやふきとり化粧水、ピーリングなどで角質を取りすぎることによって起こります」。 原因2.レチノールも原因に スキンケアのトレンドでもあるレチノールは、濃度が高いものも個人で手に入りやすくなったことから、過剰なスキンケアの原因となることも。友利先生によれば、「国内で一般的に購入できるものであれば基本的に問題ない」ものの、通販サイトで販売されている海外製のものや、本来は医師の診断のもとでないと使えない医療機関専門のスキンケアブランドなどを、自己判断で使うのには注意が必要。 「レチノールで肌が痛くなったり、赤みがでるほど美肌になれるという認識で、修行のようなスキンケアをされる方も見かけますが、美容成分の濃度が高ければいいという風には思わない方が安全です。レチノールを使用する場合は、自分に合った濃度を長期的に使うのがおすすめです」 レチノールのA反応とはあまり関係ないが… レチノールによるトラブルとしてよく聞く“A反応”は、ビニール肌と直接の関係はない。ただし、「同時に両方の症状が出ることは考えられる」と友利先生。 「A反応に悩む方は、ご自身にとっては強すぎるレチノールを使っているということ。つまりターンオーバーが過度に促進されている状態といえます。そのため、A反応になっている方が、同時にビニール肌となっている可能性もあります」
ビニール肌を放置すると、こんな肌トラブルが...。
①赤みやかゆみ ビニール肌によって起こる主なトラブルには、赤み、かゆみ、乾燥が挙げられる。 「皮脂分泌がかなり少なくなるので、乾燥が起こります。ベースが乾燥肌の方はとくに乾燥が悪化して、かゆみなども引き起こす可能性があります。脂性肌の方は、一時的に皮脂分泌が過剰になることがあるかもしれませんが、最終的には皮脂分泌がかなり低下します」 ②乾燥による肌老化 さらに、乾燥によって将来的な肌の老化につながることも。「皮膚の水分量を維持できなくなるため、 シワっぽくなったり、ハリがなくなるということが考えられます」。