サッカー界では馴染みなし!? 創刊127年の伊老舗紙も大谷翔平の“994億円の後払い”に驚き「黄金の年金だ。飢えることはない」
大谷翔平のドジャース移籍は、依然として世界的な関心事となっている。それを物語るのは、ヨーロッパでの広まりようだ。各国メディアが10年総額7億ドル(約1015億円)という超巨額契約を締結した日本人の名前を連日のようにクローズアップしている。 【画像】ドジャースのユニホーム姿をお披露目!大谷翔平が”決意表明”した入団会見の様子 今オフに“常勝軍団”のドジャースとプロスポーツ史上最高額の超巨額契約を結んだ大谷。全体の97%を後払いにする異例の支払い形態もあり、世界中から熱視線が向けられている。そんななかで、ヨーロッパから関心を寄せるのがイタリアだ。 90年代にドジャースで名を馳せた名捕手マイク・ピアッツァの母国でもあるイタリアだが、他のヨーロッパ諸国がそうであるように、やはりサッカー大国だ。セリエAに代表されるように、国内スポーツにおいて野球が注目される機会は滅多にない。 しかし、日本の偉才が結んだ“世界一”の契約には興味を示さずにはいられない。1893年に創刊された大手スポーツ紙『La Gazzetta dello Sport』は「法律は作られ、欺瞞は見つかる。これは非常にイタリア的な習慣のようだ。彼らは障害を回避する術を知っていた」と指摘。ぜいたく税対策の穴を突いた後払い契約を独特な表現で称賛した。 無論、後払い契約は数多の選手が移籍するサッカー界においては馴染みにないシステムだ。ゆえに『La Gazzetta dello Sport』は、大谷の今後10年間の年俸が200万ドル(約2億9000万円)になる事実をふまえ、「日本の怪物の年俸は大幅に下がる。しかも無利息だ。しかし、ドジャースはこれによってサラリーキャップの弊害を回避でき、より多くの選手と契約できるようになる。完全に間違いではない」と論じた。 また、同紙は、ドジャースの入団会見で「ペイロールに柔軟性を持たせられるのであれば、僕は全然、後払いでいい」と明かした大谷の決断にもクローズアップ。「この手の契約のリスクはほぼ完全に選手が担うことになる」と分析しつつ、「オオタニにはスポンサーからも巨額の支払いがある。現役引退後となるであろう無利子での6億8000万ドル(約994億円)の後払いは、もはや『黄金の年金』だ。まず、飢えることはないだろう」と伝えた。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]