【福岡ボート(サマータイム)ヴィーナスS】127期勝率1位&卒記チャンプの清水愛海「いつか養成所の成績に見合う選手に」
<13日・福岡ボート・初日> 負けてなお強しだ。初日5Rで清水愛海(24)=山口=は4コースから果敢に握って攻めたが、中尾優香にイン逃げを許して2着。ただ、道中は女子の第一人者でもある平山智加との接戦を制したとあって、結果は2着でも価値ある2着で今節の活躍を予感させるには十分のデモンストレーションだった。 機力も好ムード。一番時計を叩き出した前検から感触は良かったが、ペラ調整を施した初日はさらなるパワーアップに成功している。「出足や行き足が良くて、伸びも悪くない。足は良さそう」。競った平山も「清水さんの方が出ている」と兜を脱ぐほど。大活躍の下地は整っている。 今期(昨年11月~)は現在勝率5.56とA2復帰へあと一歩。ただ、本人は〝先〟を見据えている。「事故率が高い(0.60)ので無理はできないです。やるだけのことをやってダメなら仕方ない。もしA級に戻れなかったら、来期はA1を目指すだけです」 さすがは127期の養成所時代に女子として初の勝率1位&卒業記念チャンプに輝いた〝超〟が付く有望株。志は果てしなく高い。「同期でも今は仲道(大輔)君とか川井(萌)さんの方が上。あの成績はデビューしたら関係ないです。でも、いつかは養成所の成績に見合う選手になりたい」。能力の高さは折り紙付き。女子レースの未来を担う逸材が、次のステップを踏むためにも何としてもA2の肩書を取り戻す。(森 大輔)