ユニバーサルミュージックとアマゾンが提携強化：「違法なAI生成コンテンツへの対処」
音楽大手のユニバーサル・ミュージック・グループ（UMG）とアマゾン・ミュージックは、グローバルな関係の強化を発表。両社は「特に、違法なAI生成コンテンツに対処し、不正行為や誤配信から保護するために協働する」と述べた。 ユニバーサルミュージックとアマゾンが提携強化：「違法なAI生成コンテンツへの対処」 今回の契約拡大は、両社の「アーティストとファンとの本格的な関わりを高めるサービスの継続的な強化と、独占的なコンテンツを通じて、UMGのアーティストが商業的な可能性を達成できるようにする一方で、人間の芸術性を前進させ、保護するという共通のコミットメント」を反映したものだと両社は声明で述べている。 それに伴い、UMGとAmazon Musicは共同で、「アーティストに利益をもたらし、ファンの体験を豊かにするようデザインされた、新しく強化された商品の機会を探求する」とのこと。 「UMG会長兼CEOのルシアン・グレンジは、「我々は、ストリーミングの新時代-Streaming 2.0-を象徴するAmazon Musicとの長年にわたる素晴らしいパートナーシップを前進させることができ、非常に興奮している。Amazon Musicが私たちのアーティストの利益に深くコミットしていることに感謝し、製品の革新とサービスの成長の加速を通じて、私たちが共有するアーティスト中心の目標を前進させることを楽しみにしています」と話した。 アマゾンのオーディオ、Twitch、ゲーム担当副社長スティーブ・ブームはこう付け加えた： 「UMGはAmazon Musicにとって常に協力的なパートナーであり、私たちの製品や独占コンテンツを通じて、より多くのアーティストとファンのつながりを生み出し、紹介し続けることで、私たちはストリーミング・サービスであることの意味を定義しようとしています。UMGとの関係を拡大することで、アーティスト、作詞家、出版社の作品を保護するために協力しながら、アーティストが世界中のファンとのエンゲージメントを深めるための有意義な新しい方法について提携することができるようになり、とても嬉しく思っています」 ユニバーサルは、責任を持って訓練されたAIがアーティストにもたらす商業的影響とリーチを尊重し、その最大化を支援することを約束する新しいAI企業と提携してきた。YouTube/Google、ProRata.AI、Endel、SoundLabs、BandLabs、Rolandなどだ。また、最近では、ブレンダ・リーの「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」を、アーティストが全面的に承認したサウンドラボのAI技術を使用して、初めてスペイン語で発売した。 10月末には、音楽大手はL.A.を拠点とするAI音楽企業Klay Visionとも提携。両社は「音楽業界やクリエイターと協働するAI生成音楽の先駆的な商業的倫理的基盤モデル」と説明している。 ※本記事はオリジナル記事から抄訳・要約しました。翻訳／山中 彩果
