阪神・前川 今季初3番で不発「何も変わらないです」試合前まで打率・429 今季初めて森下を外すも
「ヤクルト3-1阪神」(7日、神宮球場) 今季初の「3番」に抜てきされた阪神・前川右京外野手だが、無念の無安打に終わった。三塁側ベンチからクラブハウスへと引き揚げる足取りは重く、心境を問われても「何も変わらないです」と繰り返した。 【写真】佐藤輝 痛すぎる適時失策にベンチでヘルメットをたたいて悔しがる 好機はいきなり巡ってきた。1点差に迫った三回2死三塁。一打同点の場面でヤフーレのチェンジアップを引っかけ、二ゴロに倒れた。五回には2死一、二塁で再びヤフーレの変化球に二ゴロ。待望の今季初打点が生まれることはなかった。 6日・ヤクルト戦は「5番」でスタメン出場。七回に中前打を放ち、3試合連続安打としていた。規定打席には未到達ながら、試合前まで打率・429の高い数字を残していた。相手投手が新外国人右腕とあって、岡田監督は今季初めて森下を“定位置”から外し、1番から3番まで左打者を並べる打線を組んだ。 指揮官の起用に応えることはできず“初物”の前に沈黙した。「ちゃんと準備して打てなかったので、次頑張ります」と悔しさをかみしめた。虎党の期待を一身に背負う高卒3年目は、苦い経験を糧にさらなる成長を求める。