地域農業の担い手に 新規就農者の激励会【長野県飯田市】
長野県南信州農業農村支援センターは3日、新規就農者の激励会を飯田市追手町の県飯田合同庁舎で開いた。新たに農業を始めた青年農業者らを招き、今後の農業経営や仲間づくりにつなげてもらおうと企画。10人が出席して決意を語り、先輩農業者らがエールを送った。 昨年5月から今年4月までに農業を始めた新規就農者35人のうち10人が参加し、農業団体や農業青年団体、行政などの関係者約50人が迎えた。 同センターの小林健次所長は「温暖な気候と標高差を生かした多品目を生産することができるのが最大の特長」と飯田下伊那地域の農業の魅力を紹介。新規就農者に向けては「大きな夢を持って就農された。まずは経営の安定化を目指し、将来の地域農業の担い手に育ってほしい」と激励した。 10人は研修を終えて独立したり、実家の農地を継承したりと、就農経過も栽培品目もさまざま。「少しずつ面積を増やして経営を安定化させたい」「常に勉強。いろいろな技術を導入したい」「先輩方から教わりながら品質の良さを求めたい」などと意気込みを語った。 後半では2グループに分かれ、先輩農業者、JA、行政と情報交換を行った。 飯伊では毎年30人の新規就農者の確保を目標にしている。今年4~5月の2カ月間では、すでに22人が新規就農者として登録されている。