離任する鹿児島県警本部長が不祥事を謝罪「私の不徳の致すところによって、一連の事案引き起こされた面も」
鹿児島県警の野川明輝本部長(53)が1日、県警本部で離任の記者会見を開いた。冒頭、県警の相次ぐ不祥事に触れ、「県民にご心配ご迷惑をおかけし、改めておわびする」と謝罪した。 【写真】鹿児島県警察本部
野川氏は会見で、不祥事について、「私の不徳の致すところによって、一連の事案が引き起こされた面もあった」との認識を示した。一方で、県民に疑念が残っている中での離任には、「客観的な事実は変わらない。私自身が説明するよりも説得力のある方法で事実が明らかになることを期待する」と述べた。
県警では4月以降、内部文書を漏えいしたとして、前生活安全部長・本田尚志被告(61)が国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで逮捕されるなど4人の逮捕者を出した。枕崎署の元巡査部長(依願退職)による盗撮事件では、本田被告が「野川本部長が不祥事を隠蔽しようとした」と主張。野川氏は否定している。
県警は10月31日、詐欺や強制性交の事件で適切な対応を怠ったとして、警察職員21人を所属長訓戒や本部長注意などとした。当時の幹部ら16人も監督責任を問い、本部長注意などとした。