競馬専門紙「優馬」佐藤直文のレース回顧

1番人気のミッキーファイトが秋JDクラシックに向け好パフォーマンスを披露

　前半1000m通過が61秒0の適度なペースで、けっして前の組にとって楽な流れではなかったが、ペースにかかわらず前に行かないと勝負にならないのが、このコースとレースの特徴だ。加えて、動きたい時に動けるポジションを取ることもまた求められる。 【レース動画】レパードS　優勝：ミッキーファイト（戸崎圭） 　ミッキーファイトは、前走のユニコーンSが包まれる形となり、勝負どころで動けなったのが最大の敗因と言えた。それだけに今回の最内枠も懸念材料ではあったが、好位追走から向正面で先団馬群の外へ持ち出しベストポジションを取れたことが、今回の最大の勝因だろう。その分、4コーナーでは外を回る形となったが、動きたいところで動けただけに、着差以上に余裕のある完勝だった。こういうレース運びができるのなら、もうワンランク上の世代トップレベルとも互角に戦えるはずだ。 　2着サトノフェニックスは、外枠から行きっぷり良く先行し、早めに動いて抜け出す形。最後は勝ち馬に目標とされて屈したが、3着以下を引き離しており、相手が悪かっただけだろう。 　3着ミッキークレストは、上位2頭には完敗の形だが、中団からしっかりと脚を伸ばしたもの。キャリア的にもまだまだ上積みが見込める上に、距離も延びて良さそうなタイプだ。 　4着バロンドールは、もうひとつピリッとした脚を使えなかったのは久々の分だろう。 　ジーサイクロンは、終いは脚を使っていたが、ポジション取りが悪すぎた。ソニックスターは、勝負どころで手応えが悪くなったあたり、体調面に問題があったか。