和歌山・箕島地区の将来ビジョン作成へ 産官学連携でエリアプラットファーム設立
和歌山県有田市の中心部の箕島地区の将来のまちづくりについて、行政や地元事業者らが協議する「みのしままちなかエリアプラットフォーム」が設立された。今後、社会実験を行うなどしてまちの目標や理想をまとめた将来ビジョンを作成し、実現を目指す。 エリアプラットフォームは、さまざまな立場の人が参加することで地域の活動を担う人材を発掘し、行政も加わることで各種手続きを円滑化することが期待されている。全国で行われている取り組みで、県内では和歌山市でもつくられている。 みのしままちなかエリアプラットフォームは、地元の事業者や観光協会、県有田振興局や有田市の担当部署、事務局が置かれる紀州有田商工会議所などで構成。オブザーバーを和歌山大の教授らが務める。 昨年12月に行われた設立総会では、まちづくり会社「まちタグ」の小川愛哉さん(27)が会長に選出された。小川会長は「次世代へと渡す『みのしま』をつくる組織だと認識している。多くの人を巻き込んで力を結集させていきたい」と決意を述べた。 また、来賓として参加した玉木久登市長が「エリアプラットフォームについて非常に注目している。市としてもサポートしていきたい」と期待を込めた。 同組織では、今年度にまちづくり推進の基盤づくりを行い、令和7、8年度にかけてJR箕島駅前通りや市民会館周辺などで実験を重ね、その結果を踏まえて将来ビジョンを作成していくという。