<いざ令和の春>センバツ鳥取城北 戦力分析/下 打線支える走塁 守備も徹底練習で失策激減 /鳥取
⚾守備力 打のチームを自負する鳥取城北は半面、守備に課題が残る。公式戦のチーム失策数は計11で、2019年秋の中国地区大会で対戦した創志学園の5、倉敷商(いずれも岡山)の8と比べても突出している。実際に秋季県高校野球大会では準決勝、決勝とも失策から点を奪われたり、進塁を許したりした。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 中国大会直前まで、走者を塁に置いた試合形式の練習に時間を割き、個々の守備を磨いた。その結果、県大会では1試合平均1・75個だった失策が、中国大会では同1個と激減した。 センターラインの一角を占める遊撃の藤元和虎選手(2年)は「キャッチボールから腕の位置や肩の開き方の修正を心がけてきた」。同じく二塁の構(かまえ)優斗選手(同)も「自主練習で藤元とそれぞれの位置を確認した。どうすればダブルアウトを増やせるか考えた」と連係プレー強化に余念がない。 ⚾走力 一方の走力。チーム総盗塁数は26。中国大会覇者の倉敷商18、センバツに出場する広島新庄(広島)22を上回っている。比べる試合数が異なるため単純比較はできないが、強気の打線を支える武器になっている。リードの距離を4メートルと広めに取り、選手自身が走り出すタイミングを決めているのがポイントだ。 「足の速さは抜きんでている」と山木博之監督(44)が太鼓判を押す石原夢也(ゆうや)外野手(2年)は50メートル5・8秒の俊足を生かし、公式8戦で5盗塁。9番を打つことが多く「とにかく出塁して上位打線に回し、還ってくるのが仕事」と責任感も強い。この他、藤元内野手が6盗、河西威飛(いぶき)外野手(同)が5盗と上位陣も積極的に足を使っている。=この項は小坂春乃が担当しました。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇鳥取城北の走塁データ 名前 盗塁数 50メートル走タイム(秒) (1)畑中未来翔 4 6.2 (2)藤元和虎 6 6.0 (3)河西威飛 5 6.4 (4)吉田貫汰 1 6.6 (5)安保龍人 0 6.7 (6)構優斗 1 6.2 (7)名田裕一郎 0 6.5 (8)阪上陸 2 6.2 (9)石原夢也 5 5.8 =丸囲み数字は主な打順、 盗塁数は公式戦のみ