【阪神】今季4度目&1週間に3度の1―0勝利に岡田彰布監督「もうシャットアウトするしか勝つのないやん」
◆JERAセ・リーグ 阪神1―0ヤクルト(18日・甲子園) また虎の子の1点を守り切った。阪神・岡田彰布監督(66)は、4万2600人が詰めかけた甲子園を見渡し、両リーグ最多で今季4度目の1―0勝利をかみしめた。1週間に3度の1―0勝利は02年4月以来、22年ぶり。今季、1得点の試合は4勝3敗2分けだ。「4回に(大山の先制打で)1点を取った時に『今日は1―0で勝つしかないで』ってベンチでも話していた。もう、守り切るしかなかった」。リーグトップの防御率2・24を誇る投手陣が躍動した。 今季初登板先発のビーズリーが「すごい興奮した」と、5回2安打無失点、7奪三振の快投。右肩のコンディション不良で今春キャンプ中盤から2軍調整を続けていたが、ファームでは3勝0敗、防御率0・55と好調だった。最速153キロの直球などを駆使し、昨年8月3日の中日戦(バンテリンD)以来、通算2勝目を挙げた。疲れが見えたため、5回で降板させた指揮官は「そらもう、気合も入っとった。十分ですね」と及第点を与えた。 6回からは桐敷、石井、ゲラ、岩崎と盤石のリリーフ陣による無失点リレー。石井は不振で開幕直後に2軍降格となったが、5月4日に再昇格してからは4試合で計3回2/3を投げ、無失点10奪三振。岡田監督は「もうシャットアウトするしか勝つのないやん。それしかない。それだけブルペンに任せられるからな。それは強みやわな」と感謝した。 伊藤将に続き、青柳も不振で今季2度目の出場選手登録抹消。防御率0・73の島本も背中の張りで離脱したが、岡田阪神の分厚い投手層ならカバーできる。試合前の練習時から報道陣に「今日、達成されるプロ野球記録はなんや」と問題を出していた指揮官。取材の最後に「プロ野球史上(初の)、最高背番号(99番)同士の先発やないか。気づかんかい(笑い)」と、ドヤ顔で正解を発表した。(中野 雄太)
報知新聞社