SHINee、日本初冠番組を機にバラエティでの魅力を考察 トークの掛け合いが生む面白さ
SHINeeの活動休止中もソロで積極的にバラエティへ出演
その後、メンバーの入隊によりグループでの活動は休止となったが、その間も度々ソロで日本のバラエティに出演していた。2019年4月には、TAEMINが『しゃべくり007』(日本テレビ系)にゲストとして登場。様々な日本語を知っているTAEMINならではのトーク力でレギュラー出演陣を驚かせながら、思わず笑ってしまう場面を多数作り出していた。 例えば、ネプチューンの堀内健から、無茶ぶりで“竹とんぼウーマン”という両手を広げてクルクルと回るダンスを指南された際には、苦戦しつつもクールさとおもしろさを両立させた絶妙なダンスを披露し、視聴者を楽しませた。 このようなSHINeeのトーク力や対応力の高さ、個性の見せ方の上手さは、やはり彼らの活動拠点である韓国で磨かれてきた部分が大きいだろう。彼らは韓国で、デビュー当時からバラエティのレギュラー番組を持っていた上、現在もKEYが『驚きの土曜日』にレギュラーで出演しているなど、今もなお多様なバラエティ番組に求められ続けていることがその証左だ。 ちなみに、こうしたメンバー間の掛け合いのおもしろさは、昨年行われたSHINeeの日本アリーナツアーでも発揮されていた。国立代々木競技場第一体育館で開催された『SHINee WORLD VI [PERFECT ILLUMINATION]』東京公演では、「Downtown Baby」という曲名についてトークを展開。TAEMINが「『Downtown』は(意味が)分かる、『Baby』も分かる。でも、『Downtown Baby』は分かりません」と疑問を呈すると、KEYから「ダウンタウンで生まれた知り合いの子ども(という意味)です(笑)!」「それを記念して(『Downtown Baby』を今回のツアーで)歌ってる」と、新しい独創的な見解が生まれ、会場に笑いの渦を巻き起こしていた。 メンバー間や個人でトークを繰り広げる際に生み出される、SHINeeならではのやわらかで和気あいあいとした楽しげな空気は、多くの人を笑顔にする力がある。その力は、3月2日に予定されている『SHINeeのハコ』の第2回でも発揮されることだろう。次の番組もきっと、画面の前にいる多くのファンや視聴者を楽しませてくれるに違いない。
市岡光子