渋野日向子 新コーチを迎えて取り組む新スイング これから始まる「シブコの大逆襲」
渋野日向子(25)にとって米ツアー3年目、シード権奪還のシーズンがついに始まった。初戦は2月25日まで争われたホンダLPGAタイランド。通算1オーバーの69位と不本意な滑り出しだったが、2日目には「66」をマークするなど、持ち前の爆発力を見せた。日本女子ツアー元賞金女王で解説者の村口史子氏の評価もまずまずだ。 【画像】美しいスイング!強くて凛々しい今季のヒロイン候補たち(写真16枚) 「パッティングのアドレスにはどっしりとした安定感を感じました。ショットは、昨年に比べてトップの位置が少し高くなりました。昨季よりもスムーズに思い切りよく振り抜けているように見えます」 ここ2年間は優勝ゼロと苦しんでおり、昨年は’19年に全英女子を制した際の「縦に振り抜く」スイングを求めて、当時師事していた青木翔コーチと再びタッグを組んだ。だが、左手親指の負傷もあって復調には至らなかった。今季は再び青木氏と別れ、新コーチを迎え入れた。 「上田桃子選手や吉田優利選手を指導している、辻村明志コーチの指導を受けています。足にバランスボールを挟んだままスイング練習させるなど、下半身の使い方を重視するのが特徴の一つです」(スポーツ紙ゴルフ担当) 渋野は「オフに準備してきたことを4日間(通して)やり切るのは難しい」とコメントしている。ティーショットを左に引っ掛ける場面が多々あり、まだまだ発展途上であることは間違いない。 「これまでのスイング修正で意識してきたのは上半身が多かった印象です。下半身の使い方を見直すことで新たな気づきがあるはずです」(前出・村口氏) またしても渋野がスイング改造に取り組むのは、復活を見据えてのことだ。前出のゴルフ担当記者が語る。 「トップを低くしたスイングに取り組んだ’21年以降は飛距離が思うように出ないことに悩んでいた。下半身との連動性を高めることにより、飛距離が出ても曲がらない球筋を求めているのでしょう」 今季はシード権がないため、主催者推薦などがなければ出場試合数も限られる。だが、これも捉え方によってはプラスに働くという。 「試合数が限られているので、逆に一戦一戦に集中しやすくなります。修正中のスイングに不安になることもあると思いますが、これでいいんだと『開き直る』ことで、上位進出といった結果がついてくるはずです」(前出・村口氏) 次戦は3月7日から中国で開催されるブルーベイLPGAに参戦する予定だ。新スイングでかっ飛ばす、満面のシブコスマイルが早く見たい。 『FRIDAY』2024年3月15日号より
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