マイナ保険証を受け付けてもらえない病院があると聞きました。従来の保険証を持っていかなった場合は自費になりますか?
実質的に強制されるかたちで始まったマイナ保険証ですから、選択の余地はありませんね。だからこそ、留意するべき点を心得ておいたほうが良いこともあります。本稿では、マイナ保険証の留意点を「受付」と「投薬履歴」に絞って述べていきます。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
マイナ保険証で受け付けできない医療機関がある?
厚生労働省のサイトには「マイナンバーカードの健康保険証利用に対応する医療機関・薬局はこちら(マイナ受付のステッカーとポスターが目印です)」というタイトルのページがあります(2024年11月19日時点)。このようなページがあるということは、少なくとも閲覧時点では、マイナ保険証が未対応の医療機関があると考えられます。 マイナ保険証で受付ができないと治療費や投薬費は全額自己負担になってしまうのでしょうか? 従来の健康保険証を提示すれば、治療費や投薬費が全額自己負担になることはありません。いわゆる3割負担で治療や投薬を受けることができます。
マイナ保険証で受け付けできるはずの医療機関でも受付できないことがある?
マイナ保険証はシステムで利用者の情報を入手・確認します。そのため、マイナ保険証に対応できる医療機関だとしても、システムエラーが生じた時は対応でいないことが考えられます。 システムエラーが生じていない場合でも、「顔認証ができない」などの場合もあり得ます。顔認証ができず、「暗証番号」に誘導されることがあります。ここで暗証番号を思い出せないかもしれませんし、何らかの理由でロックされた場合には使用できません。 こういう場合には、住民票のある市区役所や町村役場の窓口等に行き、「利用者証明用電子証明書パスワード(4桁の暗証番号)の再設定」を行わなくてはなりません。今までの健康保険証ではあり得ない、しかも時間と手間を要する作業です。 顔認証ができない場合、「対面実施」に誘導されることがあります。対面実施とは、目視確認モードで認証を行います。具体的には、厚生労働省の資料によると「マイナンバーカードの顔写真と患者本人が同一であるかを受付職員が目視で確認することで本人確認が可能となる」とのことです。目視ということで、要するにアナログな受付の可能性もあるということです。