年金額が「月7万円」で生活が苦しい!「年金生活者支援給付金」は受け取れる? 受給要件や金額について解説
厚生労働省 年金生活者支援給付金制度について ■年金7万円の場合の受給額は 老齢年金が月額7万円(その他の所得なし、保険料納付済期間480月)の場合の受給額を計算してみましょう。 調整支給率 (87万8900円-84万円)/(87万8900円-77万8900円)=0.389 支給額 5140円×480月/480月×0.389=1999円 年金月額が7万円の場合、補足的老齢年金生活者支援給付金は、1999円となります。 ■年金生活者支援給付金を受けるには 年金生活者支援給付金の対象者には、9月頃、日本年金機構から封書が送付されます。同封の請求ハガキに必要事項を記載して投函(とうかん)することで請求手続きは完了します。その後、継続して受給要件に該当していれば、毎年請求手続きをする必要はありません。 ただし、パート所得などがある人は注意が必要です。年金生活者支援給付金は前年の所得をもとに判定されるため、年度によっては支給停止になり得るからです。こうした人が再び要件に該当した場合は、再度、年金生活者支援給付金の請求をする必要があります。 年金生活者支援給付金は遡及(そきゅう)して受け取ることができないため、早めの請求手続きが肝心です。なお、年金生活者支援給付金は、2ヶ月に一度、年金と同じ口座に振り込まれます。
まとめ
年金生活者支援給付金は、公的年金やその他の所得が一定基準以下の人に対し、生活支援の目的で支給されるものです。請求をしないと受給できないため、日本年金機構から封書が届いたら早めに対応しましょう。物価高の昨今、こうした給付金は賢く受給したいものです。 出典 厚生労働省 年金生活者支援給付金制度について 厚生労働省 令和6年度の年金額改定についてお知らせします 日本年金機構 年金Q&A (簡易な年金生活者支援給付金請求書(はがき型)) 執筆者:橋本典子 特定社会保険労務士・FP1級技能士
ファイナンシャルフィールド編集部