ピンの軽量ドライバー「G430 MAX 10K HL」をプロが試打。12度は7番アイアン並みにグリーンで止まる!? 【ガチ試打計測・動画あり】
みんなのゴルフダイジェストのYouTubeでは、プロゴルファーの癸生川喜弘と小島慶太の二人による“ガチ”がコンセプトのシリーズ試打企画「みんゴルガチギアトラック」を公開中。今回はピンゴルフ『G430 MAX 10K HL』ドライバーの打感や性能などを比較検証した。 【動画・HS38m/sで純正シャフト2本&ロフト別に打ち比べ!】2024年ピンゴルフ新製品・G430 MAX 10K HL ドライバー
試打をする『G430 MAX 10K HL』のセールスポイントは、「慣性モーメント上下左右10,000g・㎠超えのブレないヘッド。投影面積も拡大し、深低重心設計を実現。マン振りしてもブレずに思いきり飛ばせる。8層のカーボンをクラウン部分に採用し、軽量化に成功、ミスに強い低重心設計により理想の高さでブレずに狙える」という。 小島プロが、今回の試打でチェックしたいポイントを説明する。 「『G430 MAX 10K HL』のHLは“High Launch(ハイローンチ)”の略で“高弾道”の意味になります。クラブ重量が『G430 MAX 10K』 の通常モデルは305グラムですが、この『HL』はFUJIKURA SPEEDER NX 35装着のもので279グラムと軽量モデルになります。シャフトは1フレックスで、NX35とNX45の2種類。違いは『35』が先調子で38グラム、『45』が先中調子で45グラムです。今回はこの2本のシャフトによる違いと、さらに可変式スリーブによってロフトを10.5度と12度に変えてみて、『HL』の特性である高弾道の打ちやすさ球質などを検証したいと思います」
『NX45』装着の10.5度と12度を打ち比べ(HS38m/s前後)
試打者の癸生川プロの見た目の印象の違いはどうだろう。 「『10.5度』は、フェース面がよく見える割には、そんなに左を向いていない印象があります。『12度』になると、やっぱりフェース面が良く見えるし、やっぱりちょっ左を向いているかなという印象です」。 『NX45』ロフト10.5度 <トラックマン4のデータ> クラブスピード/37.9m/s ボール初速/56.0m/s 打ち出し角/15.5度 スピン量/2269rpm 降下角/41.3度 キャリー/180.5ヤード 飛距離/197.6ヤード 打ち出し方向/1.6度左 スピンアクシス/3.4度右 SIDE/1.0ヤード右 『NX45』ロフト12度 <トラックマン4のデータ> クラブスピード/37.2m/s ボール初速/54.8m/s 打ち出し角/18.8度 スピン量/3064rpm 降下角/47.7度 キャリー/183.8ヤード 飛距離/195.9ヤード 打ち出し方向/1.7度右 スピンアクシス/1.7度左 SIDE/2.1ヤード右 癸生川プロの打った感想は「『10.5度』軽いからスピードを出して振れるし、球も上げやすい。(軽くて振れるけど)フックのようなつかまり方ではなく、当たったフェース面の方向に飛んで行くという印象が強い。『12度』は凄い上がるね。やっぱり1.5度の差ってかなり大きいのかなと思います」というもの。 データ分析の小島プロは、球の高さに注目。チェックポイントは『落下角度』と『スピン量』だ。 「『10.5度』のスピン量は2269rpmと適正値ですが、落下角度は41.3度とやや多めです。でもこれはアゲンストの風の影響を受けたものでしょう。弾道は最初1.6度左に出て、最後はターゲットの1㍎右に到達するストレートに近い綺麗なフェードボールです。球がスピンで上がったり曲がったりせず、10Kによって上下左右ブレを抑えてスピンをコントロールされ、癸生川プロが言うようにフェース面の方向に飛んでいく印象はありますね」 一方の『12度』のデータ結果は驚きだった。 「打ち出し角は18.8度とかなり高いです。ただ、その打ち出し角の割にスピン量は3064rpmと抑えられていると思います。これも10Kの効果でしょう。落下角度が47.7度でまあまあ高いです。この数値は7番アイアンとかでグリーン上で止めたい時に45度くらいが欲しいんですけどそれを超えていますから。このドライバーでグリーン狙っても大丈夫というくらいの落下角度になっています」(小島プロ)。
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