辻希美さん「やせても健康じゃなかった」モーニング娘。時代の思い 思春期の〝やせ願望〟どう向き合えば
「やせたらかわいくなる」呪いのコメントも
若い世代の「やせ願望」には、SNSのダイエット情報などメディアの影響や、「太った?」といった周囲からの体型にまつわるネガティブな発言が影響しています。糖尿病の薬がダイエット目的で使われるという危険なケースも問題化しています。 「モテクリエイター」としてSNSで発信してきた菅本裕子さん(ゆうこすさん)は、発信を始めた21歳の頃から「顔が丸いね」「太ってるね」といった心ないコメントが寄せられていたそうです。 「『やせたら絶対かわいくなるのに。ファンとしてのいち意見です』みたいなコメントも来ていました。女の子への呪いのようなコメントですが、真に受けて『やせなきゃ』って思っていました」と話します。 SNSでも発信する莉子さんは「動画メインのSNSは『ダイエット』というワードはバズりやすいですよね。でも、これがやせるとか、逆にこれはやせないとか、情報があふれて過ぎていると思います」と指摘します。
「健やかな体がいいな」と思えるように
今回、3月7日に発足した「マイウェルボディ協議会」は、内閣府戦略的イノベーション創造プログラムの一環で、「女性のボディイメージと健康改善のための研究開発」として始まりました。 身体的・精神的・社会的な健康が保たれている状態を「ウェルボディ」と定義し、「ひとりひとりが自分らしく、心地よくあり続けられる健康な身体を育める社会」をつくるため、社会的ムーブメントやボディイメージ教育、健康支援をおこなっていきます。 まずは10~20代の若い女性にフォーカスを当てた「マイウェルボディ for Girls」と銘打ち、「すべての女の子に、ずっと健康なからだを」を目標に、啓発活動や企業との連携に取り組んでいくといいます。 協議会の副幹事を務める、順天堂大学准教授・室伏由佳さんは「健やかな体で、動ける自分がいいな、と思えるようになってほしい。体重以外のバロメーターを身につけていってほしい」と話していました。