”置き配”や”コンビニ共同配送”も…各企業の取り組みから「物流2024年問題」を考える
トラック運転手の残業規制に伴う物流の2024年問題。4月9日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、この問題に対して様々な企業が対策に取り組み始めていることに注目しました。光山雄一朗アナウンサーと山本衿奈が、ゲストパーソナリティのつボイノリオを交え、この問題について語ります。 【動画付き】「恩恵受けられる人と受けられない人で二極化」物流2024年問題 トラックドライバーの働き方改革始まる
ヤマト運輸の置き配サービスが6月に開始
8日、ヤマト運輸は、玄関前などに配達物を置く「置き配」のサービスを6月から始めると発表しました。 利用者が再配達をお願いした結果、配達員に労力を与えてしまっているのが現状の中、受け手の選択肢を増やして再配達の減少を期待しての開始となります。 さらにこのヤマト運輸の「置き配」サービスにより、業界の人手不足の対応と温室効果ガスの排出削減にも繋がると期待されています。 現在の再配達は11%。今年度中に6%まで半減させるのを目標に掲げています。 つボイ「昼間、昔は誰かいましたもんね。お母さんがいたりとか。この頃、留守が多いですもんね」 山本「共働き家庭が多いですからね」 生活仕様の変化と共に、配達の仕方も変わろうとしています。
置き配における様々な対策とは
置き配サービスの話題を聞いてつボイが一番心配していたのは、エントランスにオートロックがある場合のマンションは、どのように玄関前まで荷物を届けるのかということ。 つボイが調べた情報によると、利用者が予め登録をすれば荷物についたコードを配達員が読み込み、オートロックが解除される仕組みが導入されるといいます。オートロック付きのマンションの住人にも、置き配利用が可能となりそうです。 他にもヤマト運輸は配達完了の様子を写真で確認できるようにしたり、時間指定を可能にし盗難被害を減らす努力を行っています。 さらに置き配を選んだ利用者には、ポイントをつける取り組みを支援することを政府は検討しているということです。 つボイ「ポイント大好きです!」
コンビニも物流問題解消に取り組む
2024年問題に向けての取り組みは配送会社だけではありません。コンビニ大手のファミリーマートとローソンが、食品の共同配送を始めます。 これまでにもローソンとセブン-イレブンなどが手を組み、期間限定で共同配送の実証実験を行ってきましたが、本格的に始めるのは今回が初めての事例です。 東北地方の一部地域でトラックを使った配送を始める計画で、順次地域拡大を検討しています。 ファミリーマートとローソンは「物流においては競争しない分野である」という位置付けで今回手を取り合ったということです。 光山「今後セブン-イレブンはどう動くかというのは注目ではあります」 2024年問題は、ライバルである企業同士が手を組んで対策をせざるを得ない現状まで来ています。一人一人が自分ごととして考え行動していくことが必要です。 (ランチョンマット先輩)