アルトコインのロングテールな創造的破壊トレンド
相互運用性(インターオペラビリティ)
ブロックチェーンネットワーク間の相互運用性(インターオペラビリティ)も増加傾向にある。一部のプロジェクトは、異なるブロックチェーン間での資産移転やコミュニケーションを可能にするために連携してブリッジを開発している。 このトレンドは、多くの異なるサイロ化されたブロックチェーンではなく、より相互接続された効率的なブロックチェーンエコシステムの構築を目的としている。このようなプロジェクトの例としては、アクセラー(Axelar)、アクロス(Across)、スターゲイト(Stargate)などがある。 レイヤー2ソリューションと相互運用性の台頭に伴って、モジュラー型ブロックチェーンはデジタル資産の進化の次の段階を象徴している。適応性が高くカスタマイズ可能な設計により、これらのブロックチェーンは開発者がコンセンサスメカニズム、トークン規格、ガバナンスモデルなどのモジュールをプラグアンドプレイできる柔軟なフレームワークを提供する。 セレスティア(Celestia)やディメンション(Dymension)などのブロックチェーンは、このモジュール性を利用してスケーラビリティ、相互運用性、セキュリティを強化している。
パラレルEVM
パラレル・イーサリアム仮想マシン(EVM)は、スマートコントラクトの実行を並列タスクに分解し、複数のノードのパワーを同時に活用する。 Sei(SEI)、Canto(CANTO)、Nomad、NeonEVM(NEON)といった最も人気のあるパラレルEVMは、オフチェーンでトランザクションを処理し、それを集約してイーサリアムのメインネットに戻すことでこれを実現しようとしている。 このアプローチは、トランザクションのスループットを劇的に向上させ、レイテンシーを削減し、イーサリアムがこれまで抱えてきた限界に対処する。 現在の暗号資産市場は、強気相場が進行中であることを示しているように見えるが、大規模な時価総額を誇る暗号資産は、小規模な暗号資産が他の銘柄をアウトパフォームするようになる前に、まだ成長する余地があるだろう。 しかし、次なる局面はそう遠くない未来にやって来るかもしれず、それがいったん始まれば、特に機関投資家の採用が増え、大きなリターンを生み出す必要性が高まるにつれて、ポジション不足は厳しいものとなり、手痛いものとなる可能性もある。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:rawkkim/Unsplash|原文:Crypto's Long-Tail Disruptive Trends
CoinDesk Japan 編集部