イランのアブドラヒアン外相

（ブルームバーグ）： イスラエルがシリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館の敷地内の建物を空爆し、イランの軍司令官らが死亡したと、イランとシリアの国営メディアが報じた。長年の敵対関係にあるイランとイスラエルの緊張が高まっている。

報道によれば、イスラム革命防衛隊（ＩＲＧＣ）とつながりがあるモハンマド・レザ・ザヘディ司令官らが殺害された。ＡＰ通信によると、ＩＲＧＣはこの攻撃により、ほかに将校１人を含む軍関係者６人が死亡したと発表した。

ザヘディ氏は2000年代にＩＲＧＣ地上部隊のトップを務め、08－16年にシリアとレバノンでＩＲＧＣの精鋭組織「コッズ部隊」を率いていた。イランの半国営タスニム通信は、ザヘディ氏の副官も殺害されたと情報源を明示せずに伝えた。

イランのアブドラヒアン外相は、イスラエルはこの攻撃がもたらす影響に責任を負うべきだと述べ、イランのシリア特使は 「断固とした対応」を明言した。

イスラエル当局者は、この攻撃を確認しなかった。イスラエル国防軍のハガリ報道官は、「外国メディアが伝えた攻撃についてはコメントしない」とした上で、イスラエルは引き続き戦争の目的にかなういかなる措置をも講じるだろうと述べた。

イスラエルは何年も前からシリア国内の標的を攻撃してきた。特にパレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとの戦闘開始以来、攻撃を強化している。

原題：Iran Says Israeli Strike on Embassy Compound Killed Top General（抜粋）

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