<咲き誇れ!センバツ広陵>OBから熱いエール 46歳社長、看板製作 母校の21年ぶりV願い /広島
センバツに出場する広陵(安佐南区)の近くの県道沿いには、「頑張れ広陵球児!目指せ全国制覇!」と記された看板が掲げられ、21年ぶりの頂点を目指す選手たちを激励している。【武市智菜実】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 手がけたのは、塗装などを請け負うサンエイ美工(同)の社長、山本洋志さん(46)。広陵野球部OBで、1996年に卒業した後も、試合の観戦や看板製作で母校を応援し続けている。 看板(縦1・9メートル、横2・7メートル)は2日、通学時に生徒も通る県道沿いに設置された。校内にある「出場決定」の看板も作った。 山本さんの高校時代には甲子園出場はかなわなかったが、「中井哲之監督の熱血な指導の下、仲間としんどい練習をしながら、楽しく野球をした」と懐かしむ。年末に、北広島町の芸北文化ランドから高校までの50キロをランニングし、全員で走り切った後、笑顔で風呂に向かったのが忘れられないという。 91年のセンバツ、広陵と三田学園(兵庫)の1回戦も印象に残る。「大雨の中、甲子園のアルプスでしゃもじを叩きながら応援した」。八回、同点に追いつき、引き分け再試合にこぎつけた。底力を見せた広陵はその後、勝ち進み、優勝した。 今年のチームは、昨秋の明治神宮大会1回戦で優勝した星稜(石川)に惜敗。「センバツで星稜と再戦して雪辱を果たしてほしい」と願う。「主将、捕手、4番打者と重役を担う只石(貫太)君にはのびのびとプレーしてもらってほしい。エースの高尾(響)君をみんなで信じて、全員で盛り上げて勝ちあがって」とエールを送る。